UIコンポーネント構築のためのフロントエンドワークショップであるStorybookの開発チームは、最新バージョンとなる「Storybook 8」を、3月8日(現地時間)にリリースした。
Storybook 8では、目玉機能としてVisual Testsアドオンが追加され、これまでよりも迅速かつ簡単にUIのバグを見つけられるようになる。同アドオンは、Storybookのメンテナによって開発されたビジュアルテストクラウドサービスであるChromaticの、Storybookにおける初導入となっている。
あわせて、多くのユーザーからの要望に応えて、Reactサーバコンポーネント(RSC)が実験的にサポートされる。現時点では、Next.jsとのみ互換性があるため、RSCソリューションは実験的な位置付けとなっており、開発チームは今後もRSCのサポートに関する作業を継続していく。
また、ReactおよびVueにおけるコントロール自動生成が大幅に改善され、Reactでは大幅に高速なdocgenライブラリであるreact-docgenに切り替わる。react-docgenは、現在のTypeScriptベースのソリューションとは異なり、ほぼすべてのコンポーネントに対してはるかに高速かつ十分な、より浅い分析を生成する。Vueユーザーに対しては、公式のVue docgenパッケージがvue-component-metaとして提供される。vue-component-metaは、公式のVue VSCodeプラグインとして認識されているVolarを利用し、Storybookの型処理とコントロール自動生成機能を向上する。
ほかにも、Viteサポートの再設計、Vitestを活用したテストフレームワークの追加、Vite 5との互換性の向上、テストビルドの大幅な速度向上、モバイル/デスクトップのUI更新といった、数多くの機能追加・改善が行われている。
- 関連リンク
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です