オラクルとNVIDIAは3月29日、世界的にソブリンAIソリューションを提供するため、連携を強化することを発表した。オラクルの「分散クラウド」「AIインフラストラクチャ」「生成AIサービス」とNVIDIAの「アクセラレーテッド コンピューティング」および「生成AIソフトウェア」を組み合わせ、AIファクトリーの実現を目指す。
AIファクトリーは、ローカルまたは国や組織のセキュアな施設内で、幅広い運用管理を適用しながらクラウドサービスを実行し、経済的な成長を支援する。
今回の連携強化により両社は、NVIDIAのフルスタックのAIプラットフォームとオラクルのエンタープライズAIを組み合わせ、最先端のAIソリューションを提供する。これらのAIソリューションは、パブリッククラウドやデータセンター内に導入でき、柔軟な運用管理を実現する。
オラクルのクラウドサービスは、「NVIDIA AI Enterpriseソフトウェア プラットフォーム」などのNVIDIAのさまざまなスタックを活用している。また、最新のNVIDIA Grace Blackwellコンピューティング プラットフォームが「OCI Supercluster」「OCI Compute」で活用される予定。
加えて、「NVIDIA NeMo Retriever」などのNVIDIA NIMおよびCUDA-Xマイクロサービスの導入により、OCIを利用する企業は自社データを使用して、生成AICopilotやその他の生産性ツールをより正確に活用できる。
また両社は、「NVIDIA Grace Blackwell」をOCI上の「NVIDIA DGX Cloud」に追加する。このスーパーコンピューティングサービスは、LLM時代におけるエネルギー効率の高いトレーニングと推論を実現し、新しいGB200 NVL72ベースのインスタンスにアクセスすることを可能にする。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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