米Google Cloudは、開発者、Google Cloudサービス、アプリケーション向けの新世代AIアシスタント「Gemini for Google Cloud」を、4月10日(現地時間)に発表した。
Gemini for Google Cloudは、ユーザーがより効果的に作業およびコーディングを行い、より深いデータのインサイトを取得し、セキュリティ上の課題に対処できるよう支援する。堅牢なセキュリティ、コンプライアンス、プライバシー制御を実現する、エンタープライズに対応したAI機能を提供し、業界をリードする可用性を備えている。
同社は、GeminiとGoogle Cloudとの統合の一環として、Duet AI for Developersの進化形であり、最新のGeminiモデルを使用したGemini Code Assistを発表した。Gemini Code Assistは、開発者がVisual Studio CodeやJetBrainsなどの一般的なコードエディタにおいて、より高速かつ高品質なアプリケーションの構築を可能にすべく、AIを活用した支援を提供する。オンプレミス、GitLab、GitHub、Bitbucket、複数のリポジトリなど、どこであってもプライベートコードベースをサポートするエンタープライズ品質のコーディング支援ソリューションであり、セキュリティ、プライバシー、コンプライアンスの要件を満たしつつ、大規模にAI支援を導入できるようにした。
さらに、ChronicleにGemini in Security Operationsを追加することによって、セキュリティチームのスキルや生産性を向上させ、脅威のより簡単な検出、調査、対応を可能にしている。4月末に一般提供される新たな調査支援機能では、自然言語を用いた会話形式のチャットによる、イベントデータの要約や実行するアクションを提案してもらえるようになる。
ほかにも、会話型検索によってMandiantにおける最新の脅威インテリジェンスにアクセスして、脅威アクタの行動に関する洞察を数秒で得られるGemini in Threat Intelligence、構成ミスや脆弱性に関する重大かつ優先度の高いアラートを要約して、シミュレートされた攻撃経路内の潜在的なエクスプロイトからの防御方法に関する推奨事項を提供するGemini in Security Command Center、取り込みやパイプラインの作成からAIを活用した分析情報の導出などを実現するGemini in BigQuery、Gemini in Lookerにおいてデータに関する質問をするためのマルチターン機能を提供するConversational Analytics、AIを活用した支援によってデータベースにおける作業をあらゆる側面で簡素化するGemini in Databasesなどが発表されている。
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です