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ギークス、2024年1月〜3月版の「ITフリーランス案件倍率レポート」を発表

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 ギークスは、同社の運営しているサービスにおける案件数と案件を探すITフリーランスの人数から算出した「案件倍率」をまとめた、「ITフリーランス案件倍率レポート」を5月9日に発表した。同レポートは、2024年1月〜3月の案件倍率をまとめている。

 同レポートによれば、1月から3月にかけては案件数・案件を探すフリーランスともに、2023年度の同時期よりも増加し、案件倍率は、1月が9.44倍、2月が8.43倍、3月が8.09倍、四半期累計では8.60倍だった。

 案件数は、2023年度と比較して1月が139%、2月が142%、3月が110%と推移しており、内訳としては社内システムの構築やデータ分析といったDX化を促進する企業増加による案件がみられるほか、インバウンドの増加による旅行やレジャーに関連する案件も多い。

 企業から求められるスキルとしては、引き続きTypeScriptなどのオブジェクト指向言語の案件が人気を集めているほか、情報セキュリティに対するリテラシ、セルフマネジメント能力、チーム全体の業務の進捗状況を言語化して、直ちにアラートや相談を投げられるスタンスなどを求める声も寄せられている。また、要求分析や設計、品質管理といった上流工程も担えるハイスキル人材をフリーランスで検討する傾向がみられる。

 案件を探すフリーランスは、2023年度と比較して1月が196%、2月が157%、3月が144%と推移しており、3月の年度末のタイミングで案件の切り替えを検討するフリーランスが多い。

 4月の案件数は横ばいで推移する見込みで、人材競争が激化する中にあってIT人材を着実に確保すべく、採用活動を意図的に早くスタートさせる企業が多いことから、ギークスでは5月以降は案件が増加するとみている。また、実用化・普及の段階に入った自動運転や「EV100」などの動きから、自動車関連の案件も増加傾向にあり、4月以降も堅調に推移することが見込まれる。さらに、DX化の推進にあたって発生するデータ分析や基幹システムの入れ替えといった、社内システム関連の案件も堅調に増加することが予想される。

 案件を探すフリーランスは、4月は横ばいで5月以降は徐々に増加する見込みとなっており、2023年度の案件倍率レポートと同様の推移を予想している。企業には出社回帰の波が押し寄せてきていることから、フルリモートワークやハイブリッドワークでの参画を受け入れる企業には、ITフリーランスからの人気が集まりやすい傾向にある。

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