米Oracleは、業界初のインデータベース大規模言語モデル(LLM)、自動化されたインデータベースベクトルストア、スケールアウト可能なベクトル処理、非構造化コンテンツから情報を得た自然言語によるコンテキスト会話機能を備えた、「HeatWave GenAI」の提供を6月27日(現地時間)に開始した。
HeatWave GenAIは、AIの専門知識や別のベクトルデータベースへのデータの移動なしで、自社の企業データに生成AI機能を導入できる。すべてのOracle Cloudリージョン、Oracle Cloud Infrastructure(OCI) Dedicated Region、その他のクラウド上で利用可能で、すでにHeatWaveを利用しているユーザーなら追加費用なしで利用できる。
HeatWave GenAIでは、開発者がエンベディングモデルを使用して、単一のSQLコマンドで企業における非構造化コンテンツのためのベクトルスコアを作成可能となっている。ユーザーは、データベース内または外部のLLMを使用して、自然言語検索をワンステップで実行できる。データはデータベースの外に出ることはなく、HeatWaveの高いスケールと性能によって、GPUをプロビジョニングする必要はない。そのため、開発者はアプリケーションの複雑さを軽減しつつ、性能およびデータセキュリティの向上、コスト削減が実現する。
HeatWave GenAIには、低コストで生成AIアプリケーションの開発を簡素化するインデータベースLLMをはじめ、データを別のベクトルデータベースに移動することなく、またAIの専門知識がなくてもビジネスドキュメントで生成AIを使用可能な自動化されたインデータベースベクトルストア、精度を損なうことなく非常に高速なセマンティック検索結果が得られるスケールアウト可能なベクトル処理、MySQL Shell用のVisual Codeプラグインであり、HeatWave GenAIのGUIを提供して自然言語またはSQLで質問できるようにするHeatWave Chatが含まれている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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