ソラコムは、同社の運営するIoTプラットフォーム「SORACOM」において、デバイスとクラウド・顧客システム間の閉域網での安全なネットワーク接続を実現する、新型VPG「Type-F2」の提供を7月17日に開始した。
VPG(Virtual Private Gateway)は、SORACOM上に構築する顧客専用のネットワークゲートウェイで、AWSへの接続やインターネットを介したVPN接続、専用線接続による特定のネットワークとの閉域網接続を提供する。
Type-F2は、デバイスとクラウド間の双方向通信に最適化した閉域網サービスであり、ネットワークアドレス変換(NAT)やゲートウェイなしで、IPベースの双方向通信を実現している。複雑な設定は必要なく、Webブラウザ上の操作だけでAWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformといったパブリッククラウドや、顧客のシステムをつなぐ閉域網の構築を、短期間で行うことができる。また、信頼性が求められるエンタープライズシステムでのニーズが高いBGP(Border Gateway Protocol)での動的ルーティングのサポートに加えて、静的ルーティングの設定も可能になっている。
さらに、これまで別の料金体系だった閉域網接続について、Type-F2ではAWS Transit Gatewayでの接続、VPN接続、専用線接続のうちいずれか1接続分を基本使用料に含んでおり、シンプルな料金設定を実現した。
セットアップ費用は1回あたり1078円、基本料金は月額49104円で、最大100000回線までの収容に対応している。
相互接続が確認されているサービスは、アット東京の「ATBeX」、エクイニクス・ジャパンの「Platform Equinix」、KDDIの「WVS2」、Coltテクノロジーサービスの「Colt Dedicated Cloud Access」。
なお、これまで提供してきたVPG Type-E、Type-F、Type-Gも引き続き提供する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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