mablは、同社の提供するAIとクラウドサービス活用したWeb・モバイル・APIのための統合型SaaSテストプラットフォーム「mabl」において、生成AIによるアサーションへの早期アクセスを開始したことを、7月25日に発表した。
従来のテストアサーションでは、CSSクラスをその記述名によって検証したり、要素内の期待される内側のテキストを確認したりするといった、静的で事前に定義された基準にアサーションが依存していることから、AIが生成した要素をテストする際には本質的な制限が存在する。AIの導入によって、さらに動的でユニークな要素を検証する必要があるため、正確性を定義することがより困難になってしまう。
今回、早期アクセスが開始された新たなテストアサーションにおいて、テスト担当者は特定のアプリケーションのコンテキストにおいて、期待する内容を自然な言語プロンプトで表現し、生成AIを活用することでアプリケーションの出力をそのプロンプトと照らし合わせ、文脈理解に基づいて合否を判定する。
新テストアサーションは高い柔軟性の実現によって、生成された画像が期待通りのものであることの確認が可能になるほか、翻訳の正確性を検証してAI生成コンテンツの構造やトーンを確認し、さらには表内のアイテムが適切にソートされていることを確認できる。また、チャットボットの応答の論理性と妥当性を確認して、適切なコンテンツの長さ、フォーマット、特定のアクションボタンの挿入を確認してくれる。
現在「mabl」を利用しているユーザーは、利用中の「mabl」デスクトップアプリケーションから新テストアサーションへのアクセスが可能になっている。また、「mabl」のアカウントを持っていない人向けに、「mabl」の全機能を14日間試せる無料トライアルも用意する。
8月29日14時〜15時には、今回早期アクセスが開始された新テストアサーションに加えて、「mabl」が提供する生成AIを活用した高精度な機能を紹介する、ウェビナー「生成AIとAI 〜エンジニアの期待と現実〜」が行われる。参加費は無料で、参加にあたっては事前登録が必要となる。
「mabl」は、クラウド、AI、ローコードイノベーションに基づいて構築された統合型テスト自動化プラットフォームで、ユーザージャーニー全体にわたって最高品質のソフトウェアを提供するための、最新のアプローチを提供する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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