米Amazon Web Servicesは、サーバーレスコンピューティングサービス「AWS Lambda」が備える再帰的ループを検出して強制的に止める機能を拡張し、オブジェクトストレージサービス「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」の処理でも働くようにしたと10月9日(現地時間)に発表した。この機能は東京、大阪など世界22リージョンで利用できる。
AWS Lambdaでは何らかのイベントの発生を検知して、それをきっかけにコードを動作させるが、設定ミスや、コードの誤りなどが原因となって、サービス間の連携で起こった何らかのイベントをきっかけにコードが動作し、ループが自身を呼び出す再帰的ループとなってしまい、止まらなくなってしまうことがある。AWS Lambdaでは、コードを実行した時間に応じて料金が発生するため、再帰的ループが発生すると料金が発生し続けてしまう。
これまでAWS Lambdaでは、メッセージキューサービス「Amazon Simple Queue Service(Amazon SQS)」や通知サービス「Amazon Simple Notification Service(Amazon SNS)」に関係して発生する再帰的ループを検出して強制的に止める機能を提供していたが、今回はその対象をAmazon S3にも拡大した。再帰的ループを検知し、停止させたら、管理画面を通して管理者に通知する。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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