はじめに
Swiftというプログラミング言語を知っていますか?聞いたことのないという方も、Apple製品を触ったことがある場合は知らず知らずのうちに触れたことがあるかもしれません。
Swiftは、Appleが開発したプログラミング言語でiPhoneやiPad、MacやApple Watch、最近ではApple Vision ProなどさまざまなApple製品向けのアプリ開発に使われています。
この連載では、アプリを作るために必要な知識や技術を学び、ミニアプリを作りながらSwiftを学んでいきます。
連載の流れ
この連載ではまずは開発環境の構築やSwiftについて理解し、それからユニークなアプリを作りながらSwiftでのアプリ開発を学んでいきます。
回数 | 説明 |
---|---|
第1回 | 環境の構築、Xcode の使い方 |
第2回 | Swiftの基本文法 |
第3回 | アプリ「毎日いいことカウンター」を作る |
第4回 | アプリ「やるのかやらないのかコイントス」を作る |
第5回 | アプリ「愚っ痴るーここが私の愚痴を吐き出す場所」を作る |
第6回 | アプリ「カップラーメンタイマー」を作る |
第7回 | アプリ「福笑いゲーム」を作る |
第8回 | 総集編、作ったアプリをまとめて一つのアプリを作る |
まずは、アプリ開発を行える環境を整えるところからはじめていきましょう。
開発環境のセットアップ
アプリ開発に必要なもの
この連載のアプリ開発で必要になるのは、次の4点になります。
- インターネット環境
- Mac
- Apple Account
- Xcode
iPhoneアプリを開発するためには実機のiPhoneが必要だと思われるかもしれませんが、この連載では実機のiPhoneを使用せずに進めていくため、持っていない方でも安心してアプリ開発を進めることができます。
インターネット環境
XcodeのダウンロードやApple Accountの作成にインターネットを使用します。
この連載のアプリ開発では、開発環境のセットアップ以外ではインターネット環境が必要ではありませんが、調べ物をしたり、本格的なアプリ開発を行う時には必要になってくるため、インターネット環境がある方が望ましいです。
Mac
執筆時点での最新のmacOS Sequoia 15.1が入ったMacで開発を行います。
Apple Account
Apple Accountとは、App StoreなどのAppleのサービスを利用するときに使うアカウントのことです。
今回、App StoreからXcodeをダウンロードする時や、XcodeとApple Accountを紐付ける時に使用します。Apple Accountの作成方法は、新しい Apple Account の作成方法を参照するか、後続のXcodeのインストール手順内でも紹介します。
Xcode
Xcodeは、Appleが提供する無料のIDEです。iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、Apple Vision ProなどのApple製品向けのアプリを開発するためのツールです。
この連載では、Xcodeを使用してアプリ開発を行っていきます。
Xcodeのインストール手順
- App Storeアプリを開きます。
-
①検索欄に
Xcode
と入力し、検索結果として表示されたXcodeの②入手
を押します。 -
Xcodeの
入手
が③インストール
に切り替わります。このボタンを押してインストールを開始します。 -
Apple Accountにサインインしていない場合や、作成していない場合は、このダイアログが表示されます。既存のApple Accountにサインインをするか、
Apple Accountを作成
からApple Accountの新規作成を行います。サインイン完了後に、再度インストール
を押してください。-
Apple Accountを作成
を押すと、この入力フォームが表示されます。まだApple Accountを持っていない方は各項目の入力を行い、新規作成を行ってください。
-
- Xcodeのインストールには時間がかかりますので、この間にコーヒーでも飲みながら休憩しましょう。
-
インストールが完了すると、
開く
が表示されます。このボタンを押してXcodeを開きます。 -
開発に必要な機能を選択する画面が表示されます。この連載では、iOSの開発しか行わないため、iOSのチェックのみで問題ありません。チェック完了後、
Download & Install
を押します。 - iOS シミュレーターのダウンロードが始まります。手順7で他OSもチェックした場合は他OSのダウンロードも待つ必要があります。iOS シミュレーターは後ほど説明します。
- iOS シミュレーターのダウンロードが完了すると、Xcodeのインストールは完了です。お疲れ様でした。