SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

イベントレポート

SREの腕試し! 障害対応力を問う「現場あるある」を詰め込んだPagerDuty Challenge Cupレポート

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

本物の環境で学べる超本格的トレーニングの感想は?

 本大会開催の狙いは、障害管理のライフサイクル理解と、障害対応の訓練機会を提供することにあると、草間氏は言う。障害対応は、技術面だけでなく、人的要素も含め、発生から解決までの全体像を把握することが重要だ。しかし、障害対応の訓練機会は、プログラミングなどと比べると限られている。現場ごとにインフラ構成や利用サービスはまちまちで、汎用的なトレーニングの作成が難しい。実際の現場で本格的な障害対応を学ぶことのほうが多いだろう。そのため、今回の大会の準備には多大な労力とコストを掛けたという。

 「一般的な障害訓練では、シミュレーターやテキストベースのバーチャル環境が使われることが多い。一方、本大会の特徴は、モダンな技術スタックを採用し、アプリケーションからインフラ、ツールまで、全てが実際に動作している本物の環境であることだ。さらに、インシデント管理SaaSとしてのPagerDutyの知見をふんだんに盛り込み、我々だからこそ実現できた大会だと自負している」(草間氏)

あ
優勝したチームには、草間一人氏の手から豪華な賞品が渡された
 

 最後に、競技に参加した各チームに、PagerDuty Challenge Cupの感想を聞いた。

 「ルールを理解するのに時間がかかり、最初は戸惑った。ステークホルダー役の人物に声をかけられたときは焦ったが、落ち着いて対応することの重要性を実感した。今回の経験を通じて、ステークホルダーとのコミュニケーションの重要さを学んだ。現場の業務にも今回得た学びを活用したい」

 「普段から調査担当と報告担当の間で密にコミュニケーションを取っていないと、いざというときに迅速な対応ができないと感じた。障害対応を担うメンバーには、現場にいる者だけでなく在宅勤務の者もいるため、PagerDutyを活用しつつ、オンライン上でも緊密な連携を図っていきたい」

 障害対応を学ぶため、さまざまな工夫が凝らされたPagerDuty Challenge Cup。あなたの現場の学びにも、参考にしてみてはいかがだろうか。

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イベントレポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

Innerstudio 鍋島 理人(ナベシマ マサト)

 ITライター・イベントプロデューサー・ITコミュニティ運営支援。 Developers Summit (翔泳社)元スタッフ。現在はフリーランスで、複数のITコミュニティの運営支援やDevRel活動の支援、企業ITコンテンツの制作に携わっている。 Twitter:@nabemasat Facebook Web

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

小林 真一朗(編集部)(コバヤシシンイチロウ)

 2019年6月よりCodeZine編集部所属。カリフォルニア大学バークレー校人文科学部哲学科卒。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/21436 2025/06/23 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング