5月20日、Red Hat Enterprise Linuxの最新のメジャーリリースである「Red Hat Enterprise Linux 10」(RHEL 10)のリリースが発表された。
企業のLinux人材の確保が難しくなっている中で、RHEL 10は、Linux管理を簡素化しチームがイノベーションに集中できるようにする新機能を実装した。
たとえば「Red Hat Enterprise Linux Lightspeed」は、AIを利用してRHELエクスペリエンスを簡素化するサービス。コマンドラインアシスタントに自然言語で質問するだけで、的確なアドバイスが得られる。RHELには、便利な機能を提供する数千ものパッケージがあるが、活用されていない企業も多い。このLightspeedの提案によってパッケージを活用することでメリットを得られる可能性がある。
また、Red Hat Insightsのplanning機能によって、RHELのマイナーリリースとアプリケーションストリームの重要なロードマップとライフサイクル情報を一元管理できるようになり、分散しがちだったRHEL環境全体にわたる変更の調整と実行作業が容易になる。
さらに、RHEL Webコンソールの強化や、Advanced Intrusion Detection Environment(AIDE)向けの新しいシステムロールの追加、開発者向けの新機能の追加などさまざまなアップデートがなされた。
新しいAI機能としては、Red Hatのパートナー・コミュニティエコシステムと連携し、顧客が最適なAIテクノロジーを導入できるように支援する取り組みを実施。RHEL 10のユーザーは、「Red Hat Ecosystem Catalog」からRed Hat製品との互換性を検証済みのAIソリューションを探すことができる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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