PLAN-Bマーケティングパートナーズは、生成AIを使って検索をしたことがあるユーザーを対象に実施した、「生成AI検索における『引用元』に対する行動・意識調査」の結果を、6月10日に発表した。同調査は、5月23日〜29日の期間に行われ、394名から有効回答を得ている。
調査対象者に、Google、Yahoo!といった従来の検索エンジンと、生成AIツールでは、どちらの方をよく使用するかを尋ねたところ、「従来の検索エンジンの方が多い」が52.8%、「どちらも同じくらい使う」が30.2%、「生成AI検索ツールの方が多い」が17.0%だった。

生成AI検索と従来の検索エンジン、どちらの情報をより信頼しているかを尋ねた質問では、「検索する内容によってどちらが信頼できるか変わる」(50.0%)がもっとも多く、「検索エンジンの検索結果の方が信頼できる」(20.3%)がそれに続いている。一方で、「生成AI検索の方が信頼できる」は7.1%に留まった。

生成AI検索で調べものをした際に、参考リンクなど引用元のサイトを確認するかを尋ねたところ、「ときどきクリックして引用元サイトを開いて読む」(40.6%)が最多となり、「クリックして引用元サイトを開いて読むことが多い」(20.8%)がそれに続き、両者を合わせた割合が約6割に達している。

生成AI検索で調べものをした際に、「ときどきクリックして引用元サイトを開いて読む」または「クリックして引用元サイトを開いて読むことが多い」と答えた人に、引用元を確認するおもな理由を尋ねた質問(複数回答)では、「出典元の信頼性を判断するため」(58.7%)がもっとも多く、「元の文脈を自分で確認したい」(43.8%)、「詳しく知りたい・AIの回答が不十分だから」(37.6%)、「内容の正確さを裏取りしたい」(32.2%)がそれに続いた。

生成AI検索において提示された「引用元サイト」への信頼度は、従来の検索エンジンで見た場合と比較して変化があったかを尋ねたところ、「信頼度は変わらない」(56.2%)が半数超で最多となった一方で、「やや信頼するようになった」(33.8%)と「より信頼するようになった」(6.9%)を合わせた割合が約4割に達している。

生成AI検索を使って調べものをする際に、出典が明示されていない場合、どのように対応するかを尋ねた質問では、「従来の検索エンジンで補完・裏取りを行う」(49.5%)がもっとも多く、「気にはなるが、特に裏取りはしない」(33.5%)、「出典がない時点でAIの回答は信用しない」(10.9%)がそれに続いた。

生成AI検索の引用をきっかけに、それまで見たことのなかったサイトやメディアを訪問した経験があるかを尋ねたところ、「ある」という回答が51.0%に達している。

生成AI検索で表示された引用をきっかけに訪問したサイトやメディアにて、行った行動の有無を尋ねた質問(複数回答)では、「特に何もしていない」(32.8%)が最多ではあるものの、「商品やサービスを購入した」(24.9%)、「メールマガジンや資料をダウンロード・登録した」(22.4%)、「問い合わせをした」(21.4%)が上位を占めた。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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