マイクロソフトは、Visual StudioのGitHub Copilotにおける「Agent mode」の正式リリースを6月17日(現地時間)に発表した。新たにModel Context Protocol(MCP)のプレビュー版も提供開始され、AIによる開発支援機能の拡張が可能となった。
Agent modeは、従来のCopilotの「Ask mode」と異なり、ユーザーから高レベルな開発タスクを受け取ると、そのタスクを自動でプランニングし、複数工程に分けて実行することができる。コード解析や編集、コマンド実行、エラー対応、自己修正などをAIが自律的に繰り返すため、エンドツーエンドでタスクを処理できる自律的なペアプログラマとして機能する。ユーザーは内容をプレビューで確認・編集したり、Undoや進捗フィードを通じて制御が可能。
今回追加されたMCPは現在プレビュー段階であるが、AIエージェントとさまざまな外部ツールやサービスを標準プロトコルで柔軟に接続できるように設計されている。データベースやCI/CD、モニタリングシステムなどとの連携が期待される。GitHubやAzure、Figmaなどから拡張ツールを追加して環境を強化できる。MCPはオープンソースで、Visual Studioはmcp.jsonによる設定に対応している。
このほか、プロンプトファイルの再利用・共有機能、Gemini 2.5 ProやGPT-4.1対応、出力ウィンドウ参照機能など、開発支援を強化する複数のアップデートも同時に提供された。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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