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Delphi for PHP はじめの3歩(AD)

Delphi for PHP はじめの3歩 その3

Delphi for PHPでビジュアルPHPプログラミング

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Delphi for PHPのデータベースアクセス 1

 では、本編に戻り、Delphi for PHPのデータベース開発機能について紹介しましょう。

 Delphi for PHPのコンポーネントフレームワークVCL for PHPには、データベースアクセスをサポートするコンポーネントが揃っています。これらのコンポーネントを使えば、ドラッグ&ドロップの操作で、基本的なデータベースアクセス機能を実装できます。

 まずは「習うより慣れろ」で、データベース接続を実践してみましょう。ここでは、Delphi for PHPに付属しているInterBase Developer Editionを使います。InterBaseは、軽量RDBMSで、PHPによるWebアプリケーション用には最適なデータベースです。

 InterBaseが起動している状態で、以下の操作を行います。

Data Explorerの設定

 Delphi for PHPのIDEの右側に表示されている「Project Manager」ペインの下にあるタブ[Data Explorer]をクリックして、データエクスプローラ(Data Explorer)を表示します(図2)。

図2 データエクスプローラ
図2 データエクスプローラ
新バージョン情報
 バージョン1.0では、MySQLとInterBaseの2つだけをサポートしていたデータエクスプローラですが、新バージョンでは、この2つに加えて、DB2、Oracle、Informix、Microsoft SQL Server、Sybase、SQL Anywhere、PostgreSQLをサポートするようになりました。

 ここで、接続するデータベース、この場合は、InterBaseを選択してマウスの右ボタンをクリックし、[Register Database]メニューを選択します。表示されたダイアログボックスに以下のように入力します。

Edit1
項目
Database type InterBase
Connection Name myinterbase(識別しやすい任意の名前)
Host Localhost
Database Name (データベースファイルを指定します。例えば、InterBaseをインストールしたディレクトリ下の、examples\database\employee.gdb)
Username (ユーザー名)
Password (パスワード)
図3 データベース接続の設定
図3 データベース接続の設定

 入力が終わったら[OK]ボタンをクリックして、設定内容を保存します。すると、Data Explorerの[InterBase]項目下に、作成したmyinterbaseが表示されます。項目を開いていくと、myinterbaseで指定したデータベースのテーブル一覧が表示されます。

図4 テーブル一覧の表示
図4 テーブル一覧の表示

ドラッグ&ドロップでデータベースアプリケーションを作る

 ここまで設定ができてしまえば、基本的なデータベースアプリケーションを作成する手順は大変シンプルです。[File|New|Application]で新規アプリケーションを作成したら、Data Explorerで表示したいテーブルを選択してマウスをドラッグし、フォーム上にドロップします。

図5 テーブルをドラッグ
図5 テーブルをドラッグ

 すると、フォーム上には、データベースにアクセスするためのコンポーネント、グリッドなどが配置されます。

図6 コンポーネントの配置
図6 コンポーネントの配置

 必要なプロパティは既に設定されているので、プログラムを実行するだけで、データを表示できます。

図7 プログラムの実行
図7 プログラムの実行

コンポーネントの解説

 自動的に配置されたコンポーネントについて、簡単に解説しましょう。

Database

 データベース接続を担当するコンポーネント。Data Explorerで指定した接続設定が、各プロパティに指定されます。

Table

 データベーステーブルを扱うコンポーネント。Databaseプロパティに接続するデータベースへの接続設定を行ったDatabaseコンポーネントを指定します。TableNameプロパティに扱うテーブルの名前を指定します。

 同じようなコンポーネントにQueryコンポーネントがありますが、こちらは、テーブルではなくクエリーをSQLプロパティに指定します。

Datasource

 TableやQueryといったデータセットをグリッドやエディットといったデータ表示/編集用のコンポーネントと結び付けます。DataSetプロパティに、TableやQueryコンポーネントを指定します。

 多くのコントロールには、Datasourceプロパティがあり、この値によって、Datasourceコンポーネントとの関連を定義します。

DBGrid

 データを表形式で表示するコントロールです。AJAXを活用して、すばやいレスポンスでデータを表示・編集できます。Datasourceプロパティに指定したDatasourceコンポーネントに結び付けられたデータセットを表示します。

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EDN編集部(イーディーエヌ編集部)

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