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Delphi for PHP はじめの3歩(AD)

Delphi for PHP はじめの3歩 その3

Delphi for PHPでビジュアルPHPプログラミング

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Delphi for PHPのデータベースアクセス 2

Editを使ってデータ表示

 今度は、グリッドを使わずに1ページに1件のデータを表示するようなフォームを作成してみましょう。データの表示や編集には、LabelやEditを利用できます。これらのコンポーネントには、DatasourceプロパティとDataFieldプロパティがあり、この2つ値を設定することで、データを表示・編集できるようになります。

 また、レコードの移動を行うリンクを追加するには、Paginatorコンポーネントを使います。このコンポーネントを用いれば、ノンコーディングでレコード移動を行うページング機能を実装できます。

 では、[File|New|Application]で新規アプリケーションを作成します。新規フォームが表示されたら、データエクスプローラに移動します。

 データエクスプローラのツールバーには、4つのボタンがあります。このボタンは、データエクスプローラからフォームに項目をドラッグ&ドロップしたときに作成するコントロールを指定するオプションです。

Label1
ボタン 説明
 
テーブル項目をドロップしたときに、そのテーブルのデータを表示するDBGridを配置します。
 
テーブル項目をドロップしたときに、そのテーブルのデータを表示するDBRepeaterを配置します。DBRepeaterは、特殊なパネルで、この上に配置したDatasourceに関連付けられたコントロールにデータを表示し、複数レコード分繰り返して表示します。フォームに1つのDBRepeaterを配置すると、実行時には複数レコード分のDBRepeaterパネルが表示されます。
 
フィールドをドロップしたときに、そのフィールドのデータを表示するLabelを配置します。
 
フィールドをドロップしたときに、そのフィールドのデータを表示するEditを配置します。フィールドは編集できます。
新バージョン情報
 Delphi for PHP 2.0では、この機能が大幅拡張され、より多くのコンポーネントをデータエクスプローラからドラッグ&ドロップできるようになりました。2.0では、配置するコンポーネントの種類をドロップダウンリストから選択します。

 ここでは、Editをクリックします。

 InterBaseのサンプルデータベースから[CUSTOMER]テーブルを選択します。ツリーを開いて、[CUST_NO]を選択します。

図8 CUST_NOを選択
図8 CUST_NOを選択

 選択した、[CUST_NO]項目をフォームにドロップします。すると、Database、Table、DatasourceとCUST_NOのデータを表示するように設定されたEditが配置されます。

図9 [CUST_NO]をフォームにドロップ
図9 [CUST_NO]をフォームにドロップ

 LabelとEditを使って、CUSTOMERテーブルのいくつかの項目を表示するようにしてみましょう。図10のようにコンポーネントを配置します。

図10 フォームの設計
図10 フォームの設計

 配置したコンポーネントのプロパティは、それぞれ次のように設定しています。

Label1
プロパティ
Caption 顧客番号
Label2
プロパティ
Caption 顧客名
Label3
プロパティ
Caption 電話番号
Label4
プロパティ
Caption 住所
Edit1
プロパティ
DataField CUSTOMER
DataSource dsCUSTOMER1
Text CUSTOMER
Edit2
プロパティ
DataField PHONE_NO
DataSource dsCUSTOMER1
Text PHONE_NO
Edit3
プロパティ
DataField ADDRESS_LINE1
DataSource dsCUSTOMER1
Text ADDRESS_LINE1
Edit4
プロパティ
DataField ADDRESS_LINE2
DataSource dsCUSTOMER1
Text ADDRESS_LINE2

ページング機能を使う

 次に、ツールパレットの[Data Control]カテゴリから、DBPaginatorをフォームに配置します。このコンポーネントは、指定したDatasourceのページング機能を提供します。例えば、ここでDatasourceにdsCUSTOMER1を指定すると、配置したEditに表示されるレコードは、DBPaginatorで選んだレコードになります。

DBPaginator1
プロパティ
CaptionFirst 最初へ
CaptionLast 最後へ
CaptionNext 次へ
CaptionPrevious 前へ
DataSource dsCUSTOMER1
図11 完成したフォーム
図11 完成したフォーム

 では、アプリケーションを実行してみましょう。最初のレコードのデータがフォームに表示されます。[次へ]をクリックすると、次のレコードが表示されます。

図12 実行結果
図12 実行結果

おわりに

 3回にわたってDelphi for PHPによるPHP開発を紹介してきました。もうまもなく、新バージョンのDelphi for PHP 2.0のトライアル版も入手できるようになるでしょう。Delphi for PHPは、PHP開発に新しいビジュアル手法を取り入れた画期的なツールで、一度使ってみると「面白い!」と実感できます。ぜひお試しください。

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EDN編集部(イーディーエヌ編集部)

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