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Silverlightとサーバーサービスの連携

Silverlight 2で作成する業務アプリケーション入門(6)

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目次

3.SilverlightからWebサービスの参照

 Silverlightから「2.」で作成したWebサービスを呼び出すために、サービスリファレンスを作成します。

 SilverlightDemoプロジェクトを右クリックし、サービス参照の追加から「2.」で作成したWebサービスを参照します。

Webサービスの参照
Webサービスの参照

 今回は、SilverightをホストするASP.NETと同じアプリケーションでWebサービスをホストするため、[探索]ボタンをクリックすることで「2.」で作成したWebService1を検索できます。

ここで、「アドレスからメタデータをダウンロードするときに、エラーが発生しました。有効なアドレスを入力していることを確認してください。」といったメッセージが表示された場合は、Silverlightで参照する前に一度WebサービスをVisual Studioからデバック実行して見てください。

 また、Silverlightをホストするドメイン以外のWebサービスを参照する場合は、後述するクロスドメインの制限がありますので注意してください。

4.Webサービスの呼び出し

 「3.」で作成したWebサービスのプロキシクラスからWebService1のHelloWorldメソッドを呼び出します。

 SilverlightプロジェクトのPage.xamlのXAMLにWebサービスを呼び出すためのボタンを記述します([リスト1])。

[リスト1]ボタンの配置(Page.xaml)
<UserControl x:Class="SilverlightDemo.Page"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    Width="400" Height="300">
    <Grid x:Name="LayoutRoot" Background="White">
        <Button Height="30" Margin="100,100,100,0"
                Content="サービスの呼び出し" Click="Button_Click"/>
    </Grid>
</UserControl>

 これでWebサービスを呼び出すための準備が終わったので、C#から作成したWebサービスを呼び出してみましょう。

 Page.xaml.csを開き、Pageクラスにボタンクリックのイベントハンドラを作成します([リスト2])。

[リスト2]イベントハンドラの記述(Page.xaml.cs)
private void Button_Click(object sender, RoutedEventArgs e)
{
    // (1) Webサービスプロキシの作成
    var service = new ServiceReference1.WebService1SoapClient();

    // (2) 呼び出し終了時のイベントハンドラの設定
    service.HelloWorldCompleted += (serviceObject, serviceEvent)=>
        {
            if (serviceEvent.Error != null)
                MessageBox.Show("通信エラー:" + serviceEvent.Error.ToString());
            else
                MessageBox.Show(serviceEvent.Result);
        };
    // (3) Webサービスの呼び出し
    service.HelloWorldAsync();
}

 Silverlightアプリケーションでは、Webサービスの呼び出しは非同期(Async)のみサポートされています。このためSilverlightでWebサービスを呼び出す場合は次の手順でサービスを呼び出す必要があります。

  1. Webサービスプロキシの作成
  2. 呼び出し終了時のイベントハンドラの設定
  3. Webサービスの呼び出し

 これでWebサービスを呼び出すためのコードが記述できたので、Visual Studioメニューの[デバック]-[デバックの開始]から[Silverlight]を起動してみましょう。

 起動すると次のような画面が表示されるので、サービスの呼び出しボタンをクリックしてください。メッセージボックスが表示され、HelloWorldが表示されるはずです。

Webサービスの呼び出し結果
Webサービスの呼び出し結果

 自動生成されたプロキシクラスを使うことで、ネットワークプログラムやXMLからのデータの読み出しを意識せず、静的に型付けされたコードからサーバーサービスを呼び出すことができます。

 サーバー側をASP.NETで作成する場合、Silverlightから呼び出すサービスをASP.NETWebサービス/ASP.NET WCFで作成し、サービスリファレンスによる参照を行うことで安全に、簡単にアプリケーションを作成することができます。


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著者プロフィール

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XMLD...

  • WINGSプロジェクト かるあ (杉山 洋一)(カルア(スギヤマ ヨウイチ))

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

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