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Silverlight 2で作成する業務アプリケーション入門(AD)

Silverlightとサーバーサービスの連携

Silverlight 2で作成する業務アプリケーション入門(6)

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ASP.NETサービス以外との連携

 Silverlightでは、前述のサービスリファレンスだけでなく、System.Net.WebClientSystem.Net.HttpRequest/HttpResponseを使ったHTTPの通信もサポートされています。

 例えば、楽天WEB SERVICEでは、登録した開発者が楽天のサービスをプログラムから呼び出せるように、さまざまなサービスAPIが公開されています。今回は楽天のAPIを利用してSilverlightから商品の検索を行うアプリケーションの作成を行います。

 楽天のWebサービスは、http://dynamic.rakuten.co.jp上にホストされており、すべてのドメインからの応答に答えられるようなcrossdomain.xmlが配置されているため、Silverlightから直接Webサービスを呼び出すことができます。

APIの確認と作成するリクエスト文字列

 今回は楽天のAPIから商品検索APIを使用して、ユーザーが指定したキーワードで楽天の商品を検索するアプリケーションを作成します。

 提供APIのページでAPI仕様を確認すると、商品検索を行うためには表1の4項目が必須であることが確認できます。

[表1]アイテム検索のパラメータ
No パラメータ名 説明 設定値
1 developerId 開発者固有のID (楽天WEB SERVICEサイトで取得)
2 operation APIの操作名 ItemSearch
3 keyword UTF8でエンコードした検索キーワード 任意
4 version APIバージョン 2009-02-03

 例えば、Silverlightという検索キーワードで検索を行う場合、[リスト5]のようなリクエストを発行します(developerIdはユーザーごとに取得した物を使用してください)。

[リスト5]アイテム検索に使用するURL
http://api.rakuten.co.jp/rws/1.13/rest?developerId=xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx&operation=ItemSearch&keyword=Silverlight&version=2009-02-03"

 Webブラウザで上記URLをリクエストすると、検索結果のXMLが返されることが確認できると思います。

画面の作成

 検索を行い結果を表示するための画面を作成していきましょう。

 今回は、検索エリアに検索を行うテキストボックスと、検索を実行するボタンを配置し、結果エリアに一覧を表示するためのデータグリッドを配置します。画面の完成イメージは次のようになります。

画面の完成イメージ
画面の完成イメージ

 今回はDataGridを使用するので、Visual StudioからSystem.Windows.Controls.Dataのアセンブリを参照しておきましょう。

System.Windows.Controls.Dataの参照
System.Windows.Controls.Dataの参照

 次に画面のデザインを行います。Visual StudioのソリューションエクスプローラからPage.xamlを右クリックして、[ExpressionBlendで開く]を選択してください。

Expression Blendの起動
Expression Blendの起動

 検索用のテキストボックスとボタンを配置します。

 ツールボックスからテキストボックスとボタンを画面に配置し、テキストボックスに「txtSearch」という名前を設定して、ボタンのイベントハンドラに「Button_Click」を設定します。

テキストボックスとボタンの配置
テキストボックスとボタンの配置

 データグリッドは標準ではExpression Blendのツールボックスに表示されていないので、アセットライブラリからDataGridを選択してツールボックスにDataGridを追加します。

ツールボックスにDataGridを追加
ツールボックスにDataGridを追加

 データグリッドに「商品一覧」という名前を付けます。

DataGridをページに追加
DataGridをページに追加
[リスト6]ボタンの配置(Page.xaml)
<UserControl x:Class="SilverlightDemo.Page"
    xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
    xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
    Width="400" Height="300"
    xmlns:d="http://schemas.microsoft.com/expression/blend/2008"
    xmlns:mc="http://schemas.openxmlformats.org/markup-compatibility/2006"
    xmlns:Controls="clr-namespace:System.Windows.Controls;assembly=System.Windows.Controls.Data" mc:Ignorable="d">
    <Grid x:Name="LayoutRoot" Background="White">
        <TextBox Height="30" HorizontalAlignment="Left" Margin="8,20,0,0" VerticalAlignment="Top" Width="150" Text="" TextWrapping="Wrap" x:Name="txtSearch"/>
        <Button Height="30" Margin="200,20,120,0" VerticalAlignment="Top" Content="検索" Click="Button_Click"/>
        <Controls:DataGrid Margin="8,70,8,26" x:Name="商品一覧"/>

    </Grid>
</UserControl>

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まとめ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト かるあ (杉山 洋一)(カルア(スギヤマ ヨウイチ))

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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