SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

特集記事

手軽に並列化を実現する「インテルParallel Studio」の魅力

Visual Studio C++プログラマーの並列化実装を大きく手助け


  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 インテルが5月下旬に発売を予定している「インテルParallel Studio(パラレル・スタジオ)」は、25年におよぶインテルの並列化とハイパフォーマンスの知識をメインストリームのWindows開発者に向けて集結させた、Microsoft Visual Studio C++用のコンパイラ・ツールセットだ。本製品のプロモーションのため、米インテルソフトウェア開発製品部のフィル・デ・ラ・ゼルダ(Phil De La Zerda)氏がゴールデンウィーク前に来日した。本記事では、ゼルダ氏が語るインテルParallel Studioの魅力に、製品概要を併せてお伝えしたい。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 インテルが5月下旬に発売を予定している「インテルParallel Studio(パラレル・スタジオ)」は、25年におよぶインテルの並列化とハイパフォーマンスの知識をメインストリームのWindows開発者に向けて集結させた、Microsoft Visual Studio C++用のコンパイラ・ツールセットだ。

 本製品のプロモーションのため、米インテルソフトウェア開発製品部のフィル・デ・ラ・ゼルダ(Phil De La Zerda)氏がゴールデンウィーク前に来日した。本記事では、ゼルダ氏が語るインテルParallel Studioの魅力に、製品概要を併せてお伝えしたい。

米インテル ソフトウェア開発製品部 フィル・デ・ラ・ゼルダ 氏
米インテル ソフトウェア開発製品部 フィル・デ・ラ・ゼルダ 氏

期待の新製品「インテルParallel Studio」

 ゼルダ氏は、インテルParallel Studio発売に向けた日本の状況を「とてもハッピーだ」と喜びを隠さない。実は、すでにβ版がウェブで公開されており、ユーザー登録を行うことでダウンロードして試用できる。世界中の開発者が登録しているなか、ゼルダ氏は「日本からの登録数がとても多いことを、我々はたいへん喜んでいます」と顔をほころばせる。

 「少し驚いているほどです。チュートリアルとしてウェブ上で公開している『ビデオシリーズ』も、日本から数多く視聴いただいています。たいへん喜ばしい状況です」。登録数がただ多いだけではなく、きちんとダウンロードして使用されている。さらに月を追うごとに増えているという。その数は世界でも5本の指に入るそうだ。

 このように日本の開発者からも注目されているインテルParallel Studioだが、インテルにとってはまったく新しいマーケットをターゲットとした、大きなチャレンジでもある。インテルに13年も勤務し、セールス&ビジネス開発部門のディレクターとしてワールドワイドの営業活動に飛び回っているゼルダ氏ですら、Parallel Studioのローンチを控えて「たいへんエキサイトし、とても楽しみにしています」と期待の大きさをのぞかせる。

ZDNet Japanで公開されている「パラレリズム・ブレークスルー・ビデオ・シリーズ」。
Season 2ではゼルダ氏も出演。
ZDNet Japanで公開されている「パラレリズム・ブレークスルー・ビデオ・シリーズ」。Season 2ではゼルダ氏も出演。

ハイパフォーマンス市場からメインストリーム開発へ

 インテルはこれまでも10年にわたって、高度な並列化技術を活かしたソフトウェア開発ツールを、日本を含む全世界に提供してきた。インテルC++コンパイラのほか、パフォーマンスライブラリ「IPP」や、パフォーマンスアナライザー「VTune」などがある。

 これらは「HPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)」と呼ばれる領域をターゲットとしてきた。科学技術解析や数値計算、そのほか大きなCPUパワーを必要とするシミュレーションや画像処理を、クラスター環境や何台ものマルチコア・プロセッサー・サーバーを利用して実行する。

 開発環境としてはFortranやLinux上のC言語が多く、エキスパートのソフトウェア技術者が、専門的なアルゴリズムでアプリケーションを開発する。そういったハイエンドな環境に向けて、コンパイラ製品群を用意してきたのだ。

デスクトップ・ラップトップにも広まるマルチコア

 ここ2~3年、マルチコアCPUにおける並列化コンピューティングは、ハイエンド環境のみならず、一般のソフトウェア開発者にとっても大きな関心事になってきている。デスクトップ向け、あるいはラップトップ向けのマルチコアプロセッサ製品が広く普及しているためだ。

 インテルの製品であれば、2(デュアル)コアの「Core2Duo」プロセッサーが広く使われており、すでに4(クアッド)コアの製品もリリースされている。今後、6コア、8コアとコア数が増えるにつれ、ソフトウェア開発のメインストリームでも、並列化によって複数のコアを有効活用するニーズが確実に生まれてくる

 ここで言う「メインストリーム」とはデスクトップやラップトップ、さらにモバイル環境でのアプリケーション開発である。例えば、デジタルメディアやゲーム、あるいは金融や製造、そしてさまざまなエンタープライズアプリケーションがターゲットだという。

メインストリームの開発者に向けて

 HPC市場において、並列化は目新しいテクノロジーではない。エキスパートはその方法を熟知しているし、製品のほうもエキスパートが利用することを前提としている。一方、メインストリームの開発者にとって、「並列化」はまったく新しく、また取り組まなければならない課題である。

 だからといって、メインストリームの開発者が必ずしも、エキスパートにならなくてはならないわけではない。求められるのは、既存の開発環境を変えることなく、スムーズに並列化テクノロジーを導入することができる開発ツールだろう。

 「インテルParallel Studio」は、まさにそういったニーズに応えるツールだ。これまでハイエンド環境で培ってきたソフィスティケイティッドな技術を、メインストリーム開発者に向けて集結させ、ベストな機能を取り出して、Microsoft Visual Studio用のプラグインとして結実させた。対応言語はCとC++だ。

 Visual C++を利用するWindows開発者ならば、「包括的なツールセットであり、すごくグラフィカル。とても簡単に並列化を実装できます」とゼルダ氏は語る。「こういった並列化に特化した製品はほかにありません。世界中にいるミリオンズ(数百万)のVisual C++開発者に、ぜひ使ってほしい」と大いにアピールした。

「インテルParallel Studio」がVisual C++開発者にもたらすインパクトを語るゼルダ氏
「インテルParallel Studio」がVisual C++開発者にもたらすインパクトを語るゼルダ氏

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
「インテルParallel Studio」を構成するツール

修正履歴

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
特集記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

モーリ・タロー(モーリ・タロー)

フリーダムなIT系編集者・ライター90年代半ばからIT系書籍編集者として『FreeBSD徹底入門』『ウェブログ入門』『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』などを手がける。2008年に独立し、現在はソーシャルメディア、オープンソース関連を中心に執筆活動を行う。hatena: http://www.hatena.ne.jp/mohritwitter: http://twitter.com/mohriFacebook: http://www.facebook.com/imkt5l

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/3915 2009/05/27 12:23

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング