テストにおける新機能
Test & Lab Managerの登場
WPFベースで作られた新しいツールであるTest & Lab Managerとは、テストの計画から実施、進捗確認といったテストのサイクルに注目した製品だ。例えば、企業で受け入れ試験を実施する場合に、要件を「Team Foundation Server」から読み込み、マッチングを行うことができる。どの程度カバーしているかを確認することも可能だ。また、1つのテスト項目に対して、例えばWindows VistaとInternet Explorer 7、あるいはWindows 7とInternet Explorer 8など、複数の環境を意識したテストパターンの複製作成にも対応している。
新機能「Coded UI」の搭載
「Coded UI」とは、WebアプリケーションやWindowsアプリケーションのテストにおけるUI 操作を記録する機能で、これをベースにテストすることで問題が発生したときに手順を自動的に再現できる。Test & Lab Managerと組み合わせて利用する場合には、さらに高度なテストを実施できる。
Test & Lab Managerでテストを実施した際、問題が発生したときには「失敗」として、画面キャプチャを画像ファイルに出力できる。さらに、「ビデオリンク」機能により、テストの操作をストリーミングで記録してビデオファイルに出力することも可能で、これらの情報を提供することで、修正担当者の作業効率を向上できる。さらに、システム情報の記録や、「Coded UI」で同じ手順で自動的にテストを繰り返すこともできる。
最後に近藤氏は、「Visual Studio 2010の導入によって、テスト担当者と開発者が同じ環境、同じ情報を共有できるようになり、これまで難しかった両者のコミュニケーションを円滑化できる」と締めくくった。