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ComponentZine(InputMan)

ファンクションキーに独自の処理を実装したWebページを作成する

InputMan for ASP.NET 3.0J のファンクションキーコントロールを使ったWebページの作成

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Webページの作成

 今回作成するWebページは、ASP標準のテキストボックスとファンクションキーコントロールで構成します。TextBoxコントロールは、TextModeプロパティをMultiLineにしておきます。ファンクションキーコントロールの設定は、後述します。

Webページの構成
Webページの構成

FunctionKeyコントロールについて

 ファンクションキー(FunctionKey)コントロールは、仮想的なファンクションキーを画面上に表示し、Webフォーム上のフォーカス位置に関わらず、ファンクションキーの動作を制御するキーフック用のコントロールで、FunctionKeyButtonオブジェクトのコレクションになっています。

 各ファンクションキーは単一のFunctionKeyButtonオブジェクトで表示され、それぞれプロパティでその形態を設定します。

コレクションエディタでファンクションキーを追加していく
コレクションエディタでファンクションキーを追加していく

 FunctionKeyコントロールおよびFunctionKeyButtonオブジェクトのデザインは、プロパティウィンドウを使用して行いますが、プロパティウィンドウに無い設定はスタイルシートを使ってデザインすることもできます。スタイル設定は、HTML内の記述とは別に専用のスタイルシートを使うことができるので、プログラマ以外の人(例えばWebデザイナ)がデザインに参加することが可能になります。

プロパティにはないコントロールの枠線をスタイルシートで設定している
プロパティにはないコントロールの枠線をスタイルシートで設定している

 各ファンクションキーが押されると、FunctionKeyButtonオブジェクトにはクライアント側でFunctionKeyDownイベントが発生します。ファンクションキーコントロールがUpdatePanel上に配置されている場合は、サーバー側でFunctionKeyDownイベントが発生します。

 フォームに配置したばかりのFunctionKeyコントロールには、ファンクションキーは実装されておらず、コレクションエディタを使用して必要な数だけファンクションキーを追加します。

 イベントハンドラを使って、ファンクションキーに独自の処理を実装できます。この場合、Webブラウザに割り当てられているファンクションキーの動作を禁止させます。例えば、Internet ExplorerではF1キーを押すとInternet Explorerのヘルプが表示されますが、この動作を禁止して「F1キーを押すと独自のヘルプファイルを表示させる処理を実行させる」などといったことが実現できます。

 また、Webブラウザに実装されているファンクションキーの動作を、FunctionKeyコントロールのキーに設定することも可能です。Webブラウザに割り当てられているファンクションキーの番号と実行動作はブラウザ上に表示されないため、これを分かりやすく表示させることもできます。

 FunctionKeyコントロールは、キーボード操作以外にも、表示されているキーをマウスでクリックすることも可能です。特に専用のイベントがあるのではなく、独自に実装したイベント処理は、マウスのクリックにも動作するように作られています。ただし、Webブラウザ実装のファンクションキー動作を使う場合は、マウスでのクリックは作動しません。キーボードのファンクションキーのみの動作になります。

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FunctionKeyコントロールの作成

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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