日本知的財産仲裁センター紛争処理パネルは3月31日、マイクロブログサービス「Twitter」(twitter.com)と同一ドメイン名である「twitter.co.jp」の登録をツイッターインコーポレイテッド(Twitter, Inc.)に移転すると裁定した。
JPドメイン名の紛争を処理する日本知的財産仲裁センター紛争処理パネルは3月31日、マイクロブログサービス「Twitter」(twitter.com)と同一のドメイン名「twitter.co.jp」を登録している合同会社テラ・インターナショナルに対して、ドメイン名「twitter.co.jp」の登録を、ツイッターインコーポレイテッド(Twitter, Inc.)に移転するよう裁定した。
このドメイン名紛争は、Twitterを運営するツイッターインコーポレイテッドが1月28日に申し立てたもので、2月2日に手続きが開始され、登録者であるテラ・インターナショナルによる答弁の提出がないまま3月31日に審理が終了し、裁定が下された。裁定文は「事件番号:JP2010-0001」としてJPNIC(日本ネットワークインフォメーションセンター)のドメイン名紛争処理方針(DRP)の申立一覧から閲覧できる。
ツイッターインコーポレイテッドは、テラ・インターナショナルが不正の目的で「twitter.co.jp」を登録しているとして、ドメイン名の移転を求めていた。裁定では、「twitter.co.jp」がツイッターインコーポレイテッドの商標と混同と引き起こすほど類似しており、テラ・インターナショナルはドメイン名について権利または正当な利益を有しておらず、不正の目的で登録または使用していると結論づけている。
なお、この裁定文のなかで「申立人は、2006年7月16日から日本においても同じコミュニティサイトの運営を開始し、申立人の集計によると2007年12月31日時点での登録ユーザー数は、46,622人であったが、2010年1月には、5,000,000人となっている」として、これまで明確にされてこなかった日本におけるTwitterユーザー数が記載されている。
【関連リンク】
・JP2010-0001裁定
・2010年の申立一覧
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