デベロッパーの生産性の向上
アプリケーション開発のワークフローを、Adobe Flash Catalystを使用して開始する場合も、データ中心型の機能を使用するサービスをベースとして開始する場合も、アプリケーション開発作業の多くはコードの記述とテストです。Adobe Flash Builder 4には、日常的なコード記述とテストの生産性を向上する多くの新機能や強化機能が盛り込まれています。
- Flex Builder 3のリファクタリング、デバッグ、プロファイラーについて、最も要望の多かった機能強化を行いました。
- デバッグ機能には、条件きブレークポイント、ウォッチポイント、指定行までの実行、式評価が追加されています。
- プロファイラーの「Object References(オブジェクト参照)」レポートを改善しました。
- リファクタリング機能は、パッケージ名の変更、パッケージの移動、および複数ファイルの移動に対応しました。
IDEによる新しい生産性機能を確認するには、次の操作を試してください。
- getter/setterの生成
- イベントコードの生成
- 新しいPackage Explorer
- ASDocツールチップのサポート
また、MXML、ActionScript、CSS向けのカスタムファイルテンプレートの作成もサポートされています。なお、ここに挙げた生産性向上機能は、プロジェクトをFlex 4に移行したりSparkコンポーネントセットを使用したりしなくても利用できます。Flash Builder 4ではFlex 3 SDKの使用と「MXのみ」のFlex 4プロジェクトがサポートされており、Sparkコンポーネントを使用しない開発プロジェクトを扱うことができます。
参考動画
テストの進化
Adobe Flash Builder 4には、コード記述の生産性のほか、アプリケーションをテストするための2つの重要な新機能が加わっています。ネットワークの監視機能と、FlexUnitのサポートです。
ネットワークの監視機能では、Flashクライアントとバックエンドサーバーの間のネットワークトラフィックをFlash Builder内から確認できます。これにより、Flexアプリケーションのデータアクセスの部分のデバッグや、クライアントとサーバーの間に存在するパフォーマンス問題の診断が容易になります。
アプリケーション開発プロセスでは、ユニットテストも重要です。FlexUnitのサポートを組み込むことで、ユニットテストが簡単に行えるようになりました。テストの設定、テスト用ファイルの作成、テスト実行、テスト結果の分析が可能です。
コマンドラインによるビルドとデプロイ
アプリケーションのビルドとデプロイの準備が整ったら、Flash Builderに新たに追加されたコマンドラインビルド機能を使用できます。これによって、Flexを企業の自動ビルドシステムに簡単に組み込むことができます。
Flash Builder 4をいっそう有効活用するために
Flexの使用が初めての場合、アプリケーションを最初に起動したときに表示される新しいスタートページで、豊富な情報を参照できます。生産性向上にすぐに役立つチュートリアル、機能説明のビデオ、サンプルコードを用意しています。
設計段階からデータ、コーディング、そしてテストまで、Adobe Flash Builder 4はRIAの開発作業を強力にサポートします。このツールを使って素晴らしいアプリケーションが生み出されることを、製品チーム一同楽しみにしています。