はじめに
いつもは「創活ノート」でマンガを描いている柳井です。その裏ではゴリゴリとコードを書いています。そんな私のマイブームはJavaScript。今年は「マンガで分かるJavaScript プログラミング講座」を描いてネット上で公開したこともあり、JavaScriptづいています。
こういったマイブームの流れに乗り、少し前にJavaScriptの新しいライブラリ「Web AI」を開発してリリースしました。Web上の情報を利用して、JavaScriptで人工無脳的なプログラムを書くためのライブラリです。データベースを持つことなく、ユーザーの入力に対してネット上の情報を収集して、インテリジェンスな振る舞いをするための各種命令が収録されています。
以下のサイトで、「Web AI」ライブラリのダウンロードや、サンプルの確認、リファレンスや全ソースコードの閲覧が行えます。
また、「Web AI」を利用したサンプルとして、以下の3種類のWebアプリとその全ソースコードを公開しています。これらのサンプルは、HTMLとJavaScriptだけで作成されています。サーバー側のCGIは一切利用していません。
- 「人工無脳 ひまねちゃん」(データベースを持たない人工無脳)
- 「Cigazine」(Gigazine風記事作成ジョークWebアプリ)
- 「迷言辞典」(マルコフ連鎖で、適当な文章を生成するジョークWebアプリ)
上記サンプルは、例として作成した短いプログラムですので、それほど精度は高くありません。しかし、どういったことができるのかは把握できると思います。
この3つのWebアプリは、いずれもジョークアプリに類するものです。しかし、内部的には、非常に真面目な技術を含んでいます。本サイトはプログラマの方が多くいますので、その内部の技術に興味を持たれると思います。というわけで本記事では、上記のWebアプリのエンジン「Web AI」の使い方と内部仕様について解説していこうと思います。
対象読者
JavaScriptをある程度使いこなせる人、およびHTMLに関して基本的な知識がある人を対象にしています。JavaScript初心者の方は、拙作の「マンガで分かるJavaScript プログラミング講座」も参考にしてください。
必要な環境
Webブラウザとテキストエディタが必要です。また、「Web AI」をダウンロードして入手する必要があります。
本ライブラリは、CGIを一切使わずにJavaScriptだけでWebアプリを構築することができるライブラリです。そのため、サーバーの設定やCGIのプログラミングを行う必要はありません。