5. その他メソッド
ここでは、前ページで紹介しきれなかったChart2Dの代表的なメソッドについて解説します。
resize
グラフのサイズを変更します。引数は横幅、高さの順で指定します。グラフをリサイズ可能なウィジェットに組み込んだときは、このメソッドを使用して、親ウィジェットに合わせてグラフのサイズを変更できます。
resize(/*Number*/width, /*Number*/height)
updateSeries
追加済みのデータ系列に対して値の更新を行います。第1引数のnameでデータ系列の名前、第2引数で値を渡します。軸や描画コンポーネントはそのままで、データ系列の値だけ差し替えたいという際に便利なメソッドです。
updateSeries(/*String*/name, /*Array*/data)
movePlotToFront/movePlotToBack
複数の描画コンポーネントがあるグラフに対し、描画コンポーネント間の重なり順序を調整します。引数nameに描画コンポーネントの名前を指定します。
movePlotToFront(/*String*/name), movePlotToBack(/*String*/name)
moveSeriesToFront/moveSeriesToBack
同一の描画コンポーネントを使用するデータ系列に対し、重なり順序を調整します。引数nameにデータ系列の名前を指定します。
moveSeriesToFront(/*String*/name), moveSeriesToBack(/*String*/name)
removeAxis/removePlot/removeSeries
不要となった描画コンポーネント・軸・データ系列を、これらメソッドでグラフから取り除くことができます。
removeAxis(/*String*/name), removePlot(/*String*/name), removeSeries(/*String*/name)
6. まとめ
このようにDojo Toolkitのチャート・コンポーネントを使うことで、グラフのアニメーションやリアルタイム更新、ズームやスクロールといった、よりインタラクティブな操作を実現できます。今回紹介したチャート・コンポーネントとその他のDojo Toolkitコンポーネントを組み合わせることで、ユーザーに対してデータを効果的に視覚化し、さまざまなビジネスシーンの要求に応じたインサイトを提示する優れたユーザー・インターフェースを構築できるでしょう。