3 どこまで使えそうか
3.1 検証レベルではなく実践可能
実際に多くの技術者の方はこういう情報が出ると検証レベルだと推測すると思いますが、このドライバーを使用してすでに海外ではさまざまな利用が試行され、実際に使われ始めています。
WordPressのバックエンドにSQL Serverを使うケーススタディ
最近ブログエンジンとしてだけでなく、CMSとして利用するPHP開発者も増えていると聞いていますが、WordPressに関する話題を1つ触れておきましょう。通常のバックエンドデータベースとしてはMySQLを想定していると思います。英語ではありますが、こんなサイトがあります。
これ以外にもいろいろな試みがなされていますが、最新情報はSQL Server開発チームに所属しているこのドライバーを開発しているチームのブログが最も情報が早いです。
3.2 製品サポートの考え方
このドライバーの提供方法は2つありますが、CodePlexからソースを入手して改変を行ったものの場合にはお客様が独自開発したアプリケーションと同様のサポートになるとお考えいただくと分かりやすいと思います。問題発生の再現用の簡易なサンプルの提示を求めます。
ダウンロードセンターで入手できるバイナリーを利用した純粋な接続構成における問題に関してはSQL Serverあるいはデータアクセス関係の問題をサポートが取り扱うのと同じことになります。この場合もWeb Platform Installerを使用している方法論であれば手順が明確で問題解決もスムーズでしょう。
つまりは、この構成はマイクロソフトの有償サポート対象となります。
3.3 日本語の情報集約
まだ立ち上がったばかりですが、このPHPからSQL Serverを利用するシナリオに関する情報ページがあります。ぜひこちらで最新情報をウォッチください。
4 まとめ
今回はコンセプトの提案と背景の説明でしたが、以降3回のシリーズとして具体的な利用方法やこのコンセプトのその先の可能性について整理していきます。