PHP Foundationは、7月11日、PHP 8.5(2025年11月リリース予定)に「パイプ演算子(|>)」を導入することを発表した。
これは、左辺の値を右辺の関数(callable)へ単一引数として渡す演算子であり、コードの可読性を向上させる機能である。
この演算子では、たとえば"Hello World" |> strlen(...)
は、strlen("Hello World")
と同等の意味になる。これを繰り返して、複数の処理を連結した「パイプライン」として利用することで、ネストが深くて読みにくい構文に代わり、シンプルな記述が可能となる。
パイプ演算子は、主に関数型言語の世界で使用されており、F#やOCamlにも同じ演算子が存在する。PHPでは過去にHack/HHVM由来のRFCや、PFAの導入が提案されたが、最終的に今回のより標準的な形(パイプ演算子)の導入に至る。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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