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マウスイベントに対応したグラフを持つWPFアプリケーションの作成

ComponentOne Studio Enterprise 2011JのC1Chartコントロールを使ったWPFアプリケーションの作成

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 今回は、3月14日に発売が開始されたコンポーネントスイート「ComponentOne Studio Enterprise 2011J」に含まれているコンポーネントの中から、Chart for WPFを取りあげます。本稿では「C1Chartコントロール」を使って、見た目も綺麗な折れ線グラフを作成してみました。

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はじめに

 高度なグラフィックス機能や視覚効果を持つWindows Presentation Foundation(WPF)ですが、機能が豊富な分覚えるテクニックもたくさんあり、簡単なグラフを作るだけでもかなり苦労します。

 ComponentOne Studio Enterprise 2011J(ComponentOne Studio for WPF 2011J)のChart for WPFコンポーネントに含まれるC1Chartコントロールは、強力なレンダリング、豊富なスタイル設定要素、アニメーション、データ連結などの機能を備えているため、XAML記述やプロパティウィンドウを使った簡単なプロパティ設定で、見栄えと訴求力に優れたチャートをWPFアプリケーション上に簡単に表示できます。

 今回は、このC1Chartコントロールを使って、東京の8月の気温を表示する折れ線グラフを作成してみました。

最高気温と最低気温を、ゆるやかな曲線の折れ線グラフで表示
最高気温と最低気温を、ゆるやかな曲線の折れ線グラフで表示
マウスでポイントするとシンボルのスタイルが変化する
マウスでポイントするとシンボルのスタイルが変化する
データ系列ごとに変化をつけられる
データ系列ごとに変化をつけられる

対象読者

 Visual Basic、Visual C# 2010を使ってプログラムを作ったことのある人

必要な環境

 Visual Basic 2010、Visual C# 2010、Visual Studio 2010でプログラムが作れる環境。なお、本プログラムはWindows Vista上で動作するVisual Studio 2010を使用して作成し、動作確認を行っています。

※サンプルソース実行時の注意事項

 動作環境として、あらかじめ.NET Framework 4.0がインストールされている必要があります。動作するOSは、以下を参照ください。


動作するOS一覧
OS 32ビット(x86) 64ビット(x64)
Windows XP 日本語版
Windows Vista 日本語版
Windows 7 日本語版
Windows Server 2003 日本語版
Windows Server 2008 日本語版
Windows Server 2008 R2 日本語版 -

コンポーネントのインストール

 この記事の手順を試すには、Visual Studio、Visual Basic、Visual C#の開発環境にComponentOne Studio Enterprise 2011J(または、ComponentOne Studio for WPF 2011J)をインストールする必要があります。インストーラは、グレープシティのWebページからダウンロードできます。

 製品のトライアル版一覧ページにてダウンロードしたい製品にチェックを入れ、ページ右上部の[申込フォーム]をクリックしてグレープシティのWebサイトへ必要情報を登録すると、添付トライアルライセンスキーファイルとダウンロードサイトを記載したE-Mailが送られてきますので、ここからダウンロードします。制限事項などの詳細については、インストーラに同梱されているリリースノートを参照ください。

コントロールの追加

 ComponentOne Studio Enterprise 2011J(または、ComponentOne Studio for WPF 2011J)をインストールしたら、ツールボックスに専用のタブを作成し、使用するコンポーネントを追加します。追加するコンポーネントは、[WPFコンポーネント]でアセンブリ名が「C1.WPF.C1Chart」の「C1Chart」コントロールです。

[WPFコンポーネント]でアセンブリ名が「C1.WPF.C1Chart」の「C1Chart」コントロールを選択する
[WPFコンポーネント]でアセンブリ名が「C1.WPF.C1Chart」の「C1Chart」コントロールを選択する

次のページ
C1Chartコントロールについて

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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