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ComponentZine(ComponentOne)

マウスイベントに対応したグラフを持つWPFアプリケーションの作成

ComponentOne Studio Enterprise 2011JのC1Chartコントロールを使ったWPFアプリケーションの作成

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C1Chartコントロールについて

 Chart for WPFに含まれるC1Chartコントロールは、WPFの持つ機能を最大限に生かし、簡単な操作で高度なグラフィックスと高い表現力、アニメーション機能を含む対話機能などを持ったチャートを、WPFアプリケーション上に表示できるコントロールです。

 強力なレンダリング、豊富なスタイル設定要素、アニメーション、データ連結などの機能によって、チャートの表現力を高めることができます。

35種類を超える豊富な組み込みグラフ

 標準的なグラフ種別(棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフ、エリアグラフなど)に加え、より高度なグラフ種別(3Dドーナツチャートや3Dリボンなど)や、多彩なグラフ種類を備えています。グラフによっては、2D/3Dの両方の表現を持つものもあります。

  • Bar
  • BarStacked
  • BarStacked100pc
  • Column
  • ColumnStacked
  • ColumnStacked100pc
  • Line
  • LineSmoothed
  • LineStacked
  • LineStacked100pc
  • LineSymbols
  • LineSymbolsStacked
  • LineSymbolsStacked100pc
  • LineSymbolsSmoothed
  • Area
  • AreaStacked
  • AreaStacked100pc
  • AreaSmoothed
  • Pie
  • PieExploded
  • PieDoughnut
  • PieExplodedDoughnut
  • XYPlot
  • Bubble
  • Radar
  • RadarSymbols
  • RadarFilled
  • HighLowOpenClose
  • Candle
  • Gantt
  • Step
  • StepSymbols
  • StepArea
  • PolarLines
  • PolarSymbols
  • PolarLinesSymbols
  • Bar3D
  • Bar3DStacked
  • Bar3DStacked100pc
  • Column3D
  • Column3DStacked
  • Column3DStacked100pc
  • Area3D
  • Area3DStacked
  • Area3DStacked100pc
  • Area3DSmoothed
  • Pie3D
  • Pie3DExploded
  • Pie3DDoughnut
  • Pie3DExplodedDoughnut
  • Ribbon
作成できるグラフ例(ヘルプファイルより抜粋)
作成できるグラフ例(ヘルプファイルより抜粋)

高度な表現力

 C1Chartコントロールは、グラフの訴求力を高めるために、高度な表現力を実現する次のような機能を備えています。

  • データラベルによるグラフの読みやすさの向上

     各データ系列にデータラベルを追加することによって、重要なデータポイントを強調表示し、有益なデータ情報を提供します。グラフに含めることができるデータラベルの数に制限はありません。

  • ToolTip を備えたインタラクティブなグラフ

     ユーザーがグラフ要素の上にマウスポインタを置くと、特定のテキストを表示します。Chart for WPFでは、ToolTipに表示される情報を書式設定するコントロールが提供されます。

  • 複数の軸による高度なデータ表現

     グラフの上、下、左、または右に複数の軸を配置して、より詳細なデータ表現を実現します。

  • 複数のグラフによる印象的なデータ表現の実現

     Chart for WPFでは、1つのプロット上でさまざまなグラフ種別を組み合わせて、印象的なデータ表現を生み出すことができます。

  • 高度なカスタマイズが可能なプロット要素

     シンボルや接続のプロパティを使用して、任意のプロット要素の外観をすばやく効率的に変更できます。

  • プロット要素用のさまざまなカスタムパレットの作成

     プロット要素のカスタマイズオプションを数多く利用でき、定義済みのパレットに制約されることはありません。たとえば、CustomPalette プロパティを使用して、プロット要素のさまざまなブラシを定義できます。

  • グラフの積層機能

     折れ線、面、横棒、縦棒といった各種グラフを積み重ねることで、より複雑なデータを比較的小さなスペースで表示できます。

  • 12種類の組み込みテーマによるカラフルで実用的な外観を持ったアプリケーションの実現

     Office 2007、Vista、Office 2003の各組み込みテーマや、それらの組み込みテーマに基づいた独自のテーマの作成により、グラフアプリケーションの外観をカスタマイズできます。独自の洗練されたグラフが手軽に作成できます。

  • グラフィック効果の強化

     ベベル、影、ぼかし、グロー、エンボスといったビットマップ効果を有効にすることによって、グラフに特徴を与えます。

組み込みテーマによりカラフルで実用的な外観を作れる(ヘルプファイルより抜粋)
組み込みテーマによりカラフルで実用的な外観を作れる(ヘルプファイルより抜粋)
グラフィック効果の強化(ヘルプファイルより抜粋)
グラフィック効果の強化(ヘルプファイルより抜粋)

イベントに対応した対話型機能を装備

 また、マウスイベントなどグラフに対するユーザーの操作に対応して、さまざまなインタラクティブ機能を提供しています。エンドユーザーは、マウスとシフトキーを組み合わせて使用して、グラフを詳しく調べたり、回転させたり、拡大/縮小したりできます。

 次のリストは、サポートされているグラフ操作を示しています。

  • 回転操作

     回転操作では、表示の角度を変更できます。この操作は、3D効果を伴うグラフでのみ利用できます。Rotate3Dactionクラスは、3Dグラフの回転操作を表します。

  • スケール操作

     スケール操作は、選択した1つまたは複数の軸に沿ってグラフのスケールを増減させます。ScaleActionクラスは、スケール操作を表します。

  • 変換操作

     変換操作では、プロット領域全体をスクロールして移動できるようになります。TranslateActionクラスは、変換操作を表します。

  • ズーム操作

     ズーム操作では、ユーザーは矩形領域を選択して表示できます。

  • デカルト軸を持つグラフ

     デカルト軸を持つグラフでは、スケール調整、変換、およびズームが利用できます。また、3Dグラフでは、実行時のインタラクティブな回転が利用できます。

  • 軸スクロールによる大量のデータの表示

     ScaleプロパティとValueプロパティを使用して、グラフの軸に沿ったスクロールが可能です。これは、大量のデータを表示するときに役立ちます。

軸スクロールによる大量のデータの表示が可能
軸スクロールによる大量のデータの表示が可能

データバインディング

 C1Chartコントロールでは、XAMLによるチャートデータの設定以外に、コードからデータをセットできます。その形態も、配列を使った方法、データセットを使った方法など、いろいろなデータバインディングを提供しています。データセットをデータソースに使用できるため、データベースから直接データを取り出してグラフ化できます。

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WPFアプリケーションの作成

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/6166 2011/10/13 16:00

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