複数の検証機能を搭載する
複数の検証機能を組み合わせて、1つの検証機能として搭載することが可能です。組み合わせとしては、validateLengthとvalidateRegexの組み合わせで長さとフォーマットチェック両方を行う方法や、validateRegexとvalidateLongRangeとvalidateRequiredで数値であるかのチェックと数値の範囲チェック、必須入力の3つを組み合わせる、といったことができます。具体的なコードは次のようになります。
<h:inputSecret id="password" value="#{user.password}">
<f:validateLength minimum="0" maximum="16"/> …(1)
<f:validateRegex pattern="[0-9A-Za-z]+"/> …(2)
</h:inputSecret>
(1)にて文字列の長さのチェック、(2)にて入力された文字列の正規表現チェックが行われます。(2)では半角英数の文字列が1つ以上あれば良いことになります。複数組み合わせることにより、両方のチェックを通らなければエラーとして扱われます。
もし、複数種類を組み合わせても実現できそうにない検証機能が必要となった場合や、タグの構成が複雑になってしまうのが煩わしくなり、検証機能の実装はクラスとして分離したい場合などは、拡張機能にて実装できます。
さて、ここまでできればタグだけで検証機能を作ることができます。続いて、検証結果を出力するメッセージの設定方法について解説します。
エラーメッセージの設定方法
検証機能タグで設定したエラーのメッセージ設定もタグ内で行うことができます。エラーメッセージの内容の設定は、各入力コンポーネントのvalidatorMessage属性で行います。
実際にメッセージが出力される箇所は<h:message>タグの位置になり、入力コンポーネントタグのid属性に対して<h:message>のfor属性を一致させます。<h:message>のfor属性で、どの入力項目に対してのメッセージであるかを設定すれば良いので、メッセージの出力場所は自由に設定できます。
<h:inputSecret id="password" value="#{user.password}"
validatorMessage="パスワードは5~16文字の間で入力してください"> …(1)
<f:validateLength minimum="5" maximum="16"/> …(2)
</h:inputSecret>
<h:message for="password" id="passwordError" style="color: red"/> …(3)
リスト2の詳細ですが、まずこのコードではパスワード入力欄を作成します。その内容は5~16文字までの長さに制限したいとしています。
(1)<h:inputSecret>はパスワード入力欄で用いるタグです。入力された値はマスクされて表示されます。validatorMessage属性でメッセージの内容を定義します。
(2)<f:validateLength>で入力されたパスワードの長さをチェックします。このパスワード入力欄で入力されるパスワードの長さを最低5文字、最長でも16文字としたいのでminimumを5、maxを16と定義します。
(3)<h:message>で出力メッセージの位置を定義します。for属性で、どの入力コンポーネントのメッセージであるかを定義します。style属性でメッセージのスタイルシートを定義できますので、色や背景色を変えることも可能です。
また、タグの中以外でもメッセージを独自に定義させることが可能です。検証機能をカスタマイズした際に出力するメッセージもまた、拡張した検証機能の中で定義できます。詳細は、検証機能の拡張のところで触れます。
