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Java EE 6 開発入門

CDIを利用したサンプルアプリーケションの作成

JavaEE6 開発入門(7)


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 本連載は、Java Enterprise Edition 6(Java EE 6)の導入方法をはじめとして、新導入された仕様や概念を紹介していきます。今回は、Java EE 6の依存性注入を用いた数字合わせアプリケーションの構築とアノテーションの利用方法について紹介します。

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はじめに

 本稿では、CDIの機能を利用したサンプルアプリケーションを通して、CDIの便利な機能について紹介します。

対象読者

  • Java EE 6開発に興味がある方

必要な環境

 動作環境は以下の通りです。

  • Java SE 6
  • NetBeans 7.1.2

CDIを利用した数字合わせアプリケーション

 この記事では、入力フォームを使ったサンプルWebアプリケーションを利用して、動作とコードを見ながら利用方法を追っていきます。

 今回作成するのは、JSPの動作サンプルなどでも取り上げられる番号合わせのアプリケーションで、0から100までランダムで決められた数値を一定回数内に当てる簡単なものです。その機能は次のようになります。

  • 初回は正解となる値を乱数を利用し、0から100の間から決める
  • ブラウザからリクエストされた数値と正解の値を比較し、正解か不正解かを判定
  • 不正解だった場合は、回答できる残りの回数を引く
  • 残り回答できる回数が0になった場合は正解を表示し、初期化する
  • 正解だった場合は初期化する
  • 正解、不正解の結果をメッセージで返す

 このアプリケーションをGlassfishで動作させ、ブラウザで動作を確認します。アドレスにhttp://localhost:8080/NumberGuess/faces/index.xhtmlを入力して実行すると、次の初期画面になります。

図1 番号合わせアプリケーション初期画面
図1 番号合わせアプリケーション初期画面

 まずは、0~100の間から選びます。残り回答回数は、10回与えられています。例えば、1つ数値を入力して送信してみた結果は次の画面です。

図2 1つの予想値を入力した結果
図2 1つの予想値を入力した結果

 違うとメッセージが表示され、正解のヒントとなる数値の範囲が表示され、残り回数が表示されます。この範囲以外の数値を入れた場合、値の範囲チェックが実行されます。残り回答回数は減りません。

図3 入力範囲を超えて入力チェックエラーを出した結果
図3 入力範囲を超えて入力チェックエラーを出した結果

 10回以内に答えが見つかった場合は次のようにメッセージが表示され、ゲームが初期化されます。

図4 正解にたどり着いた結果
図4 正解にたどり着いた結果

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 東 浩二(アズマ コウジ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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