Eclipseでプロジェクトを作成する
次の手順に従って、Eclipseで新規Androidプロジェクトを作成します。
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New(新規)/Android Project(Androidプロジェクト)を選択します(図1を参照)。
図1:新規Androidプロジェクトの作成
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新しい標準的なAndroidプロジェクトを作成した後、PhoneGapを使用するためにプロジェクトを更新します。New Android Project(新規Androidプロジェクト)ダイアログボックスで、プロジェクト名を入力し、Create New Project In Workspace(ワークスペース内にプロジェクトを作成)を選択します(図2を参照)。
図2:New Android Project(新規Androidプロジェクト)ダイアログボックス
- [Next(次へ)]をクリックします。
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ビルドのターゲットとしてAndroid 2.2を選択し、「Next(次へ)」をクリックします(図3を参照)。
図3:ビルドターゲットの選択注意
ビルドのターゲットとしてAndroid 2.2を選択すると、Android 2.2 SDKをターゲットとするようにコンパイラーが設定され、PhoneGapアプリケーションは、Android 2.2以上のオペレーティングシステムを実行しているデバイスで確実に稼動します。
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Application Info(アプリケーションの情報)画面で、メインのAndroidアプリケーションのパッケージ名を入力します(図4を参照)。パッケージ名には、com.yourcompany.yourprojectなど、パッケージ構造を論理的に表す名前空間を使用する必要があります。
図4:パッケージ名の指定
- Finish(完了)をクリックします。
PhoneGapを使用するようにプロジェクトを設定する
この時点で、空のAndroidプロジェクトは作成されていますが、まだPhoneGapを使用するように設定されていません。これからその設定を行います。
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新規Androidプロジェクトに、assets/wwwディレクトリとlibsディレクトリを作成します。PhoneGapアプリケーションインターフェイスのHTMLおよびJavaScriptはすべてassets/wwwフォルダーに格納されます(図5を参照)。
図5:新規プロジェクトのディレクトリ
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PhoneGapに必要なファイルをプロジェクトにコピーするには、PhoneGapをダウンロードしたディレクトリに移動し、lib/androidサブディレクトリを探します(図6を参照)。
- cordova-1.5.0.jsをAndroidプロジェクトのassets/wwwディレクトリにコピーします。
- cordova-1.5.0.jarをAndroidプロジェクトのlibsディレクトリにコピーします。
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xmlディレクトリをAndroidプロジェクトのresディレクトリにコピーします(図7を参照)。
図7:コピーされたリソース
- index.htmlという名前のファイルをassets/wwwフォルダーに作成します。このファイルは、PhoneGapアプリケーションのインターフェイスのメインのエントリーポイントとして使用されます。
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index.htmlに、ユーザーインターフェイス開発の開始点となる、次のHTMLコードを追加します。
<!DOCTYPE HTML> <html> <head> <title>PhoneGap</title> <script type="text/javascript" charset="utf8" src="cordova-1.5.0.js"></script> </head> <body> <h1>Hello PhoneGap</h1> </body> </html>
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Androidプロジェクトのビルドパスにcordova-1.5.0.jarライブラリを追加する必要があります。cordova-1.5.0.jarを右クリックし、Build Path(ビルドパス)/Add To Build Path(ビルドパスに追加)を選択します(図8を参照)。
Activityクラスを更新する
これでAndroidプロジェクトを更新してPhoneGapを使用する準備が整いました。
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メインアプリケーションのActivityファイルを開きます。このファイルは、プロジェクトと同じ名前の後に「Activity」が付加されたもので、このプロセスの前の手順で指定したプロジェクトパッケージのsrcフォルダーに格納されています。
HelloGapと名付けたプロジェクトの場合、メインのAndroid Activityファイルの名前はHelloGapActivity.javaになり、場所はNew Android Project(新規Androidプロジェクト)ダイアログボックスで指定したpackage com.tricedesigns.helloになります。 -
メインのActivityクラスに、org.apache.cordova.DroidGapの読み込みステートメントを追加します。
import org.apache.cordova.DroidGap;
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基本クラスをActivityからDroidGapに変更します。これは、クラス定義内のextendsの後にあります。
public class HelloGapActivity extends DroidGap {
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setContentView()への呼び出しを、先ほど作成したローカルのassets/www/index.htmlファイルからPhoneGapインターフェイスをロードするための参照に置き換えます。
super.loadUrl("file:///android_asset/www/index.html");
注意PhoneGapプロジェクトでは、assetsディレクトリに格納されているファイルを参照する場合、file:///android_assetのURL参照の後にファイルへのパス名を付加します。「file:///android_asset」のURIは、assetsディレクトリに相当します。