解説
プログラムでは、様々な場面で定数を使います。この定数は、変数の特殊なものと思うとよいでしょう。初期化した時点から、中身を書き換えられない変数が定数になります。
定数は、計算などを行う際に、間違って値を書き換えないために使います。また、明示的に一定の値だと示したい場合にも使います。
プログラム言語には、自然科学でよく使われる固定の値が、定数として用意されていることが多いです。また、マウスのボタンやキーボードのキーの種類など、どれを指すかを示すためにも、定数は使われます。定数は、自分で作って使うこともできます。
PI = 3.14159265…(円周率) E = 2.71828182…(自然対数の底e) G = 9.80665…(標準重力加速度) BUTTON_L = 0(左ボタンを表す値)
この定数は、多くの場合、大文字のみで書くことが多いです。これは、普通の変数と区別を付けるためです。
サンプル
定数を扱った処理を、Javaで簡単に書いてみます。
package sample; public class MainClass { /** * @param args */ public static void main(String[] args) { System.out.println("Math.PI : " + Math.PI); System.out.println("Math.E : " + Math.E); // 自分で定数を作る final int NUM_FIX = 100; // Javaではfinalを付ける System.out.println("NUM_FIX : " + NUM_FIX); // NUM_FIX = 1; ← 値は入れられない。エラーが出る。 } }
Math.PI : 3.141592653589793 Math.E : 2.718281828459045 NUM_FIX : 100