グレープシティは31日、既存のWindowsフォームアプリケーションをWindows 8のタッチ操作対応アプリに手早くリメイクするコンポーネント製品「MultiTouch for Windows Forms 1.0J」を発表した。発売は8月28日から。
Visual Studio上でWindowsフォームプロジェクトにコンポーネントをドラッグ&ドロップし、リビルドするだけで、ピンチでの拡大/縮小、スワイプでのスクロールといった機能を実装できる。特定領域やウィンドウに対してのみズーム機能を有効にしたり、付属の拡大鏡やパンウィンドウのコントロールを使用して、細かい操作性を作りこむことも可能。SilverlightのDeep Zoomのように、複数の解像度の画像を用意し、画面のズーム率に応じて表示する画像を切り替える機能も実装されている。
Windowsフォームアプリでは通常Clickイベントが発生するタップ操作をTapイベントとして検出するなど、マウス操作とタッチ操作を分離して扱えるため、各操作に最適化できるだけでなく、Windows 7以前のタッチ機能に対応していない環境に対しても、同一アプリで一元管理できる。
開発環境はVisual Studio 2008 SP1以降(Visual BasicまたはC#)、運用環境のフレームワークは.NET Framework 3.5 SP1以降に対応。1開発ライセンス価格は税込31,500円で、アプリの配布には別途ランタイムライセンス(10パック税込105,000円から)が必要となる。
製品ページでは、解説動画や、実際に各機能を試用できるデモアプリなども公開されている。
【関連リンク】
・5分でわかるWindowsフォームアプリのタッチ対応(解説動画)
・MultiTouch for Windows Forms(製品ページ)
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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