米オラクルは、ユーザーインターフェースを一新するとともに、新たにMySQLデータベースの開発、設計、管理をより簡略化する機能を搭載した「MySQL Workbench 6.0」の一般提供を、12日(現地時間)に開始した。
「MySQL Workbench」は、データ・モデリング、SQL開発、サーバ設定の総合管理、ユーザー管理、マイグレーションなどの機能を提供する統合型ビジュアル・ツールで、最新の「MySQL Workbench 6.0」では、先進的なホーム画面と合理化されたインターフェースによって、データベース管理や開発における、複数のタスクの統合を実現する。
また、行数は限られるものの多数の列を生成するクエリを使用したい場合に理想的な、クエリ結果を列/値ペアのリストとして視覚化する「クエリ結果の縦型表示モード」や、外部キーの参照行を削除するためのDELETEステートメントの作成タスクを自動的に実行する「カスケード型DELETEステートメント・ジェネレータ」を備えている。
さらに、ライブ・スキーマによって、統合型データベース・モデリング・ツールをスキーマの管理に一層役立つようにするとともに、スキーマに含まれるすべてのオブジェクトを詳細に示すビュー・セットと、ANALYZEやOPTIMIZE TABLEなどのテーブル管理操作へのアクセスを提供する。
ほかにも、任意の数のテーブルとスキーマ内の、指定したパターンと一致する行に対してテキスト検索を実行でき、サーバ・ステータス表示を改善している。また、ウィザード・ベースの移行支援は従来のMicrosoft SQL Server、Sybase Adaptive Server Enterprise(ASE)、PostgreSQLに加えて、新たにSybase SQL AnywhereとSQLiteをサポートする。
「MySQL Workbench 6.0 Enterprise Edition」は、「MySQL Enterprise Edition」の年間サブスクリプションに含まれており、エンタープライズ向けの追加機能として、進行中のバックアップのセットアップ、実行、スケジューリング、表示が可能で、復元を自動化できる「MySQL Enterprise Backup管理GUI」を備えている。
また、「MySQL Enterprise Audit」が生成する監査データを参照、分析可能で、強力なフィルタリング機能と検索機能によって、「MySQL Enterprise Audit」が生成する監査ログ・コンテンツにより簡単にアクセスできる「MySQL監査ログ監視機能」を搭載する。
「MySQL Workbench Community Edition」は、GPL(General Public License)に準拠しており、無償で利用できる。
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