SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

ASP.NET Identity入門

ASP.NET Identityのプロファイル情報のカスタマイズ

ASP.NET Identity入門 第3回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 前回はVisual Studio 2013(以下VS2013)のテンプレートで生成されたWebフォームアプリケーションプロジェクトを使い、ASP.NET Identityの仕組みについて紹介しました。今回はプロファイル情報をカスタマイズし、画面で変更できるようにする方法を説明していきます。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

プロファイル情報のカスタマイズ手順

 前回まででASP.NET Identityの立ち位置とその大まかな仕組みを学びました。今回からは、より実践的な内容に入っていきましょう。

 まず今回は、必要なプロファイル情報を追加し、画面を使って編集できるようにしてみます。標準ではプロファイル情報としてユーザー名だけしかありませんが、実際のアプリケーションでは、他にも追加の情報を扱いたい場合がよくあります。

 プロファイル情報を追加するには、次の手順で作業を行います。

  1. ApplicationUserクラスの変更
  2. データベースのユーザー情報テーブルの変更
  3. ユーザー情報管理画面の変更

 今回は姓、名、誕生日をプロファイル情報に追加することとします。それぞれの手順を順番に細かく見ていきましょう。

 なお、今回は先日リリースされたVS2013 Update 2のテンプレートによって新たに作成したプロジェクト「CustomizedProfileFormSite」に対して変更を加えていきます。大まかな構造は前回までのIdentity 1.0のサンプルと変わりはありませんが、新機能追加に伴い変更された箇所もいくつかあります。詳しくは次回以降取り上げますので、楽しみにお待ちください。

ApplicationUserクラスの変更

 前回述べたように、ASP.NET Identityではユーザー情報をModels\IndentityModels.csファイルに定義されたApplicationUserクラスで扱います。プロファイル情報をカスタマイズするには、最初にこのApplicationUserクラスに必要なプロパティを追加することから始めます。

 追加するのは姓、名、誕生日なので、それぞれのプロパティを自動実装プロパティとして追加します(リスト1)。

リスト1 ApplicationUserクラス(Models/IdentityModels.cs)
public class ApplicationUser : IdentityUser
{
  public string FirstName { get; set; }
  public string LastName { get; set; }
  public DateTime? Birthday { get; set; }

  public Task<ClaimsIdentity> GenerateUserIdentityAsync(ApplicationUserManager manager)
  ...

 なお、姓、名、誕生日いずれも任意入力項目扱いとします。そのため、誕生日はnull許容型にしています。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
データベースのユーザー情報テーブルの変更

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ASP.NET Identity入門連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 高野 将(タカノ ショウ)

<個人紹介>新潟県長岡市在住の在宅リモートワークプログラマー。家事や育児、仕事の合間に長岡IT開発者勉強会(NDS)、Niigata.NET、TDDBCなどのコミュニティに関わったり、Web記事や書籍などの執筆を行ったりしている。著書に『アプリを作ろう! Visual C#入門 Visual C# 2017対応』(日経BP社、2017)など。<WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/7845 2014/07/04 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング