2025年は、生成AIが「コード補完ツール」から「自律的な開発パートナー(エージェント)」へと進化した、決定的な一年でした。DevinやClineといったAIエージェントの普及、そしてそれらを活用した「バイブコーディング」という新たなスタイルの定着など、開発者のワークフローは劇的な変化を遂げました。
CodeZine編集部では、2025年に掲載した記事を独自に集計し、年間ランキングを作成しました。激動の2025年、エンジニアたちは何に注目したのか。上位20位の記事から、今年の技術トレンドを振り返ります。
1~10位:「AI駆動開発の実践」と「Python環境の再定義」
1位は、Pythonエンジニアの間で爆発的に普及したパッケージマネージャー「uv」。リンター/フォーマッターの「Ruff」と組み合わせ、VS Codeで最速・快適な環境を構築するノウハウをPyCon JP主催メンバーが解説し、年間トップのアクセスを記録しました。
2位の記事は、「Developers X Summit 2025」で大きな反響を呼んだトランスコスモス・デジタル・テクノロジーの登壇レポート。AIに実装を任せ、人間は仕様策定とレビューに集中する「バイブコーディング」の実践論は、エンジニアの役割変化を象徴する記事となりました。
2位 開発工数の8割減を実現させた「バイブコーディング」実装論、ジュニアエンジニアが上流工程をこなす新しい開発フローとは?
3位は、AI自律型エンジニア「Devin」や、エディタ拡張「Cursor」「Cline」をいち早く全社導入したモノタロウの事例記事。具体的なプロンプトエンジニアリングや組織浸透の工夫は、多くの開発組織にとっての教科書となりました。
4位から10位にも、GitHub Copilotの応用やチームビルディング、パフォーマンス改善など、現場の課題解決に直結する記事が並びました。
4位 GitHub CopilotでAIコーディングをはじめよう
5位 GitHub CopilotのAgentモードとローカルLLMを試してみよう
6位 プロジェクトマネージャーなら知っておきたい、心理的安全性を生み出すチーム盛り上げプロデュース術
7位 なぜあなたのWebサイトは遅いのか? mizchi氏が語るパフォーマンス改善のポイントとは
11~20位:「レガシーモダナイズ」と「大規模システムの進化」
11位以降では、エンタープライズ領域での技術刷新に注目が集まりました。特に17位の三菱UFJ銀行によるメインフレーム開発への生成AI適用や、11位・15位のデータベース刷新・採用事例は、歴史あるシステムを現代の技術でどう蘇らせるかという、多くの企業が抱える課題へのヒントとなりました。
11位 1週間で120万人突破の「mixi2」──小規模チームで構築・運用を可能にしたNewSQL「TiDB」とは
12位 「プロジェクトマネジメントの基本」の先に待つ、現場で起こる成功と失敗を歴戦のPM達が語る
13位 Excel VBAをWeb化! SpreadJSでスプレッドシート資産を活かすモダナイズ入門
14位 ガントチャートをWebアプリに組み込める「ガントシート」でプロジェクト管理機能を作成してみよう
15位 世界6000万ユーザーの「TimeTree」、サービスの未来を見据えて挑んだデータベース移行の舞台裏
17位 35年動く巨大システムをどう変える? 三菱UFJ銀行が挑む「VS Code×生成AI」によるメインフレーム開発革命
18位 データフローダイアグラム(DFD)の基本と書き方をマスターしよう
AIエージェントが実務に定着し、レガシーシステムの刷新も加速した2025年。これらの記事は、来る2026年の技術戦略を立てる上でも必読の内容ばかりです。ぜひ年末年始の時間を使って、今年の技術トレンドを総復習してみてください。



