米Amazon Web Services(AWS)は、同社が提供する「Amazon Elastic Compute Cloud」(Amazon EC2)の新しいインスタンスタイプである「T2インスタンス」を利用可能にしたと、7月1日(米国時間)に発表した。利用料金は、Amazon EC2インスタンスとしては最も安い価格に設定されており、1時間あたり0.013ドル(月額9.50ドル)から。
T2インスタンスは、恒常的に高いCPUパフォーマンスを必要とはしないものの、急激にコア性能を高めることが必要なアプリケーション向けに、コストを削減できるよう設計されている。そのため、Webサーバーや開発環境、小規模なデータベースに適しているという。
T2インスタンスをAmazon Elastic Block Store(Amazon EBS)の汎用SSDボリュームと併用することで、高性能のストレージオプションも利用可能。
7月2日の時点で、T2インスタンスを利用可能なリージョンは、米国東部(バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(アイルランド)、アジアパシフィック(シンガポール、東京、シドニー)、ブラジル(サンパウロ)。
T2インスタンスは3つのインスタンスタイプで提供されており、スペックや料金は表の通りとなっている(料金は米国東部(北バージニア)のオンデマンドインスタンス)。
名前 | vCPUs | ベースライン性能※1 | RAM(GiB) | 1時間あたりのCPUクレジット※2 | 1時間あたりの料金 | Price / Month |
---|---|---|---|---|---|---|
t2.micro | 1 | 10% | 1.0 | 6 | $0.013 | $9.50 |
t2.small | 1 | 20% | 2.0 | 12 | $0.026 | $19.00 |
t2.medium | 2 | 40% | 4.0 | 24 | $0.052 | $38.00 |
※1 ベースライン性能:インスタンスに割り当てられた基板となる物理CPUのシングルコアの性能の割合。
※2 1時間あたりのCPUクレジット:T2インスタンスが1時間毎に受け取るCPUクレジットの割合。CPUクレジットは、インスタンスがCPUのベースラインの割合を使用していない場合、蓄積し、インスタンスがアクティブな時に消費される。未使用のCPUクレジットの保存期間は最大24時間。
【関連リンク】
・アマゾン データ サービス ジャパン(米Amazon Web Servicesの日本法人)
・Amazon EC2
・Amazon Web Services ブログ: 【AWS発表】バースト可能な性能を持つ新しい低コストEC2インスタンス
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