ListViewはこれからの機能拡張に期待
Wijmoが備えるもう一つのモバイルWebページ専用ウィジェットはListView(wijlistview)です。WijmoのListViewはjQuery MobileのListViewを継承していますが、現状でWijmo固有の機能は備えていません。ドキュメントには「来たるリリースにおける新機能にご期待ください」と記載されているので、将来バージョンにおいて独自の便利な機能が追加されることが想定されます。
WijmoのListViewを利用した例をリスト6に示します。data-role属性がwijlistviewになる以外はjQuery MobileのListViewと違いありません。
<div data-role="wijlistview"> <li><a href="http://www.nttdocomo.co.jp/">NTTドコモ</a></li> <li><a href="http://www.au.kddi.com/">KDDI</a></li> <li><a href="http://www.softbank.jp/">ソフトバンクモバイル</a></li> <li><a href="http://www.ymobile.jp/">ワイモバイル</a></li> </div>
なおサンプルコード(004_jqmobile_listview.html)ではAppView同様、jQuery Mobile 1.4で非推奨とされている<div data-role="content">記法を使用しています。jQuery Mobile 1.4で推奨される代替記法(<div class="ui-content" role="main">)ではListView周囲に予期しない余白が表示されました。
まとめ
本記事では、JavaScriptライブラリWijmoのウィジェットをjQuery Mobileと組み合わせて、モバイルWebページで利用する方法を紹介しました。jQuery Mobile対応のWijmoウィジェットであるアダプティブウィジェットは、PC用Webページとモバイル用Webページの両方で利用することができます。またjQuery Mobile専用のWijmoウィジェットであるAppViewを用いることで、一覧画面と詳細画面を組み合わせたネイティブアプリ風のWebページを構築することができます。同じくjQuery Mobile専用のWijmoウィジェットであるListViewは現状では目立った機能はありませんが、jQuery MobileのListViewウィジェットと同じように使え、将来的な機能拡張も期待が持てます。
一方でWijmoウィジェットのAppViewやListViewは、jQuery Mobile 1.4での非推奨記法が動作の前提となっています。アップデートにより推奨された記法でも動作するようになることが期待されます。