Androidでは、インターネットから画像を取得して表示するには、さまざまなことを考慮する必要があり、比較的難しい処理です。ただ、このような処理も、便利なライブラリが公開されています。ライブラリをうまく活用すれば、手軽に画像ギャラリーを実現することができます。
対象読者
Androidアプリケーションの開発を始めたい方で、JavaとEclipseの基本的な知識がある方を対象とします。
クラス構成とレイアウト、リソース
前回作成したソースから追加や変更がありますので、まず全体のクラス構成、レイアウト、リソースについて説明しましょう。
クラス構成
クラス構成は、次の表のように変更しています。
名称 | 内容 |
---|---|
MainActivity | メインのアクティビティー |
ParseInstagramImage | Instagram APIのレスポンス解析 |
ImageInfo | 画像情報のデータクラス |
ImageInfoList | 画像情報のリストクラス |
GridViewAdapter | グリッドビューアダプター |
SquaredImageView | 正方形のイメージビュー |
前回は、画像情報のリストをParseInstagramImageに包含していましたが、独立させてImageInfoListクラスとしています。処理の内容には変更ありません。
新規追加したGridViewAdapterクラス、SquaredImageViewクラスが、画像のギャラリーを実現するクラスです
レイアウト
レイアウトのXMLは、次のように定義しました。
<FrameLayout xmlns:android="http://schemas.android.com/apk/res/android" ...中略... > <android.support.v4.widget.SwipeRefreshLayout ...中略... > <GridView android:id="@+id/gridView" ...中略... /> </android.support.v4.widget.SwipeRefreshLayout> <ImageView android:visibility="invisible" android:background="#000000" android:id="@+id/imageView" ...中略... /> </FrameLayout>
<resources> <integer name="num">3</integer> </resources>
<resources> <integer name="num">5</integer> </resources>
前回のSwipeRefreshLayoutだけのレイアウトから変更し、ベースをFrameLayoutとして、SwipeRefreshLayoutとImageViewを重ねています。このImageViewは、拡大画面を表示するためのものです。起動時は非表示となるように、表示属性のandroid:visibilityを、invisible(非表示)に設定しています。
また、今回はGridViewのカラム数を設定していません。縦向き、横向きで設定を動的に変更するためです。
縦向き、横向きで設定を変更するには、fragment_main.xml自体を複数用意する方法もありますが、今回は、カラム数の設定はプログラムで行い、カラム数の値のみ、XMLで定義するようにしました。
縦向きの場合は、values\columns.xmlが読み込まれ、横向きの場合はvalues-land\columns.xmlが自動的に読み込まれます。