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Scott Guthrie氏 Blog翻訳

Azure:SQLデータベース、API管理、メディアサービス、Webサイト、ロールベースのアクセス制御など

連載:ScottGu's Blog翻訳

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 本稿は、Scott Guthrie氏のブログを、氏の許可を得て、翻訳、転載したものです。米Microsoft社の副社長で、ASP.NETやSilverlightの開発チームを統率する氏のブログでは、次期製品を含む最新の技術をいち早く紹介しています。

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 原典:Azure: SQL Databases, API Management, Media Services, Websites, Role Based Access Control and More

はじめに

 今回、Microsoft Azureに主要な更新一式をリリースしました。今回の更新には以下のものが含まれます。

  • SQLデータベース:Azure SQLデータベースサービス層の一般公開
  • API管理:API管理サービスの一般公開
  • メディアサービス:ライブストリーミング、コンテンツ保護、高速で費用効率性の高いエンコーディング、メディアインデクサ
  • Webサイト:仮想ネットワーク統合、新しいWordPressとのスケーラブルCMS、プレビューポータルのWebサイトバックアップの更新
  • ロールベースのアクセス制御:Azure管理操作のロールベースアクセス制御のプレビューリリース
  • アラート:Azureアラートとイベントサポートへの新しいアラートを一般公開

 上記の新機能はすべて現在使用可能です(注:まだプレビューのものもあります)。以下はその詳細になります。

SQLデータベース:SQL Azureデータベースサービス層の一般公開

 基本層、標準層、プレミアム層という新しいAzure SQLデータベースサービス層が一般公開されることになりました。Azure SQLデータベースサービスにより、仮想マシンやインフラを管理または操作することなくSQLデータベースの導入、立ち上げ、実行が簡単に行えるという魅力的なdatabase-as-a-service機能を利用することができます。

 今回のSQLデータベースサービス層には、すべて99.99%SLAが付いており、データベースは現在500GBまで使用することができます。各SQLデータベース層は、現在アプリケーションごとに一貫したパフォーマンスレベルが保証されており、時々パフォーマンスに影響を与える“騒がしい隣人“を心配しなくてよくなります。

 ビルトインポイントインタイムリストアサポートは、自動的にある時点のデータベースを再作成します(バックアップにさらなる柔軟性を与え、誤って行ってしまったデータ事故の直前まで正確に復元できます)。

 ビルトイン監査サポートにより、ホストしているデータベースで発生したイベントや変更をより深く分析できます。

 プレミアム層で利用可能なビルトインアクティブGeoレプリケーションサポートにより、どこのAzure領域でも読み取り可能なセカンダリデータベースを4つまで作成できます。アクティブGeoレプリケーションを有効にすると、プライマリ領域でデータベースにコミットされたすべてのトランザクションが継続的に他の地域内のデータベースに複製されます。

 アクティブGeoレプリケーションの主な利点の一つが、データベースレベルで災害復旧のアプリケーション制御が提供される点です。クロス領域の冗長性を持つことで、災害(自然災害など)時のアプリケーション復旧が可能になります。新しいアクティブGeoレプリケーションサポートにより、フェールオーバーの開始および制御が行えるため、プライマリデータベースをどこのセカンダリ領域にでもシフトできます。

 これにより強固な事業継続性が提供され、クラウド上でミッションクリティカルなソリューションを安心して実行することができます。

より柔軟な価格設定

 SQLデータベースは、現在1時間毎の請求になっているため、さらに高い費用効率性を伴って、素早くデータベースの作成および取り壊しを行ったり、動的なスケール調整を行うことができます。基本層データベースは、サイズが最大2GBまで、費用は完全に1か月間利用して4.99ドルになります。標準層データベースは、サイズが最大250GBまで、現在15ドル/月からの開始になります(30ドル/月と75ドル/月というより高性能な標準層もあります)。プレミアム層データベースは、サイズが最大500GBまで、アクティブGeoレプリケーション機能が付いて、現在465ドル/月からの開始になります。以下の表は、それぞれの層を機能ごとに表しています。

 このページでは、上記のそれぞれの層とDTUパフォーマンスについての詳細と、上記の各サービス層とパフォーマンスレベルによりサポートされるトランザクション数に対するベンチマークの詳細を提供しています。

 プレビュー中、さまざまなパフォーマンス要求がある数多くのデータベースを所有するISVから、個々のデータベースに対して層を管理するのではなく、複数のデータベースでDTUのパフォーマンスリソースを共有する柔軟性が必要であると聞かされました。例えば、各お客様に対して個別のSQLデータベースを持っているSaaS ISVは、各データベースのアクティビティが異なるため、お客様のデータベースに決まった予算でリソースを管理したい思っています。今後のサービスアップデートの新しいサービス層で、このシナリオが可能になるよう取り組んでいます。同様のシナリオを持つISVでしたら、ここからサインアップして、詳細をご確認ください。Azure SQLデータベースについての詳細は、ここからご確認ください。

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この記事の著者

WINGSプロジェクト Chica(チカ)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

Scott Guthrie(Scott Guthrie)

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https://codezine.jp/article/detail/8129 2014/09/22 14:00

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