Webサイト:仮想ネットワーク統合、WordPressとの新しいスケーラブルCMS
今回Azure Webサイトサービスに数多くのアップデートをリリースしました。
仮想ネットワーク統合
Azure仮想ネットワークとAzure Webサイトを統合できるようになりました。このサポートにより、Webサイトは仮想ネットワークに接続されたリソースにアクセスできます。つまり、仮想ネットワーク上の非公開VMでホストされているデータベースに直接Webサイトを接続できます。仮想ネットワークが(Site-to-SiteソフトウェアVPNまたはExpressRoute専用ファイバーVPNを使用して)オンプレミスネットワークに接続されている場合、オンプレミスネットワーク上のリソースにもWebサイトを接続することができます。
新しい仮想ネットワークサポートでは、TCPおよびUDPプロトコルのどちらでも有効にすることができ、VNET DNSと動作します。ハイブリッド接続および仮想ネットワークは互換性があるので、同じWebサイトで混在させることができます。Webサイトに対する新しい仮想ネットワークサポートは、プレビューで今週リリースされます。標準のWebホスティングプランでは5つまで仮想ネットワークを有効にすることができます。Webサイトは、一度に1つの仮想ネットワークにしか接続できませんが、仮想ネットワークに接続可能なWebサイトの数には制限がありません。
新しいプレビューAzureポータルで、仮想ネットワークを使用するようにWebサイトを構成できます。Webサイトの“Virtual Network”タイルをクリックすると、仮想ネットワークブレードが起動するので、新しい仮想ネットワークを作成したり、既存のものを添付できます。
Azure Webサイトでは仮想ネットワークで構成されたゲートウェイとPoint-to-Siteを有効にしておく必要がありますのでご注意ください。これを有効にするまで上記のUIはグレーアウトされたままになります。
WordPressとのスケーラブルCMS
また、Azure Webサイト上で実行されるスケーラブルCMSソリューションのサポートもリリースしました。WordPressとのスケーラブルCMSにより、面倒なことを伴わず最適化されたWordPressのWebサイトを最速で構築できるようになります。これは、WordPressサイトが高速にロードし、月に数百万のページビューをサポートして、トラフィックに応じて簡単にスケール調整できるように設計されています。これは、Azureストレージサイトを使用するようにあらかじめ設定されていて、サイトのメディアライブラリコンテンツを保存したり、Azure CDNの使用を簡単に構成したりすることができます。すべてのスケーラブルCMSサイトには、Azure Webサイトの自動スケール、ステージング発行、SSL、カスタムドメイン、Webjob、バックアップ・リストア機能が利用できます。スケーラブルWordPressにより、Jetpackが利用できるため、WordPress.comユーザーに強力な機能を提供することもできます。新しいAzureプレビューポータルに統合されたAzureギャラリー経由で、Azure上にWordPressとのスケーラブルCMSソリューションを展開できるようになりました。ポータル内でそれを選択すると、Azure上に完全なソリューションを自動的にセットアップし展開できるウォークスルーが始まります。
Azure Webサイト上でWordPressを実行するパフォーマンスを最大化するターンキーソリューションを望むWeb開発者、クリエイティブエージェンシー、企業にとって、スケーラブルWordPressは理想的です。これは、Azure Webサイト上の高速でシンプルかつ安全なWordPressホスティングです。
Webサイトバックアップの更新
今回、多くの機能拡張によりAzure Webサイトのビルトインバックアップ機能も更新し、以下のことが可能になりました。
- バックアップを保存したい特定のストレージアカウントやブロブコンテナなど、バックアップの厳密な保存先を選択可能。
- Webサイトの接続文字列で宣言されるバックアップを行うSQLデータベースまたはMySQLデータベースを選択可能。
- リストアサイドでは、新しいサイトでもサイト上の展開スロットでもリストアが可能。これにより、ライブにする前にバックアップを確認できます。
これらの新機能により、Webサイトおよびその関連データの完全な履歴をこれまで以上に簡単に保持することができます。