原典:Docker and Microsoft: Integrating Docker with Windows Server and Microsoft Azure
はじめに
Linux、Windows Server、Microsoft Azure上ですばらしいコンテナベースの開発を可能にするため、MicrosoftはDocker社と提携したことを発表させて頂きます。
Dockerとは、開発者や管理者が、分散アプリケーションの構築、出荷、実行ができるオープンプラットフォームです。Dockerは、Dockerエンジン、軽量ランタイム、パッケージングツール、Dockerハブというアプリケーション共有やワークフロー自動化のためのクラウドサービスから構成されており、部品から素早くアプリケーションを組み立てたり、開発、QA、本番環境間の摩擦を排除したりすることが可能になります。
今年初旬に、MicrosoftはAzure上でLinuxとのDockerコンテナサポートをリリースしました。このサポートは、Azure VMエージェントの拡張性モデルとAzureコマンドラインツールとを統合し、Azure VMの中で最新かつ最高のDockerエンジンを展開し、それらの中でDockerベースのイメージを展開することが容易になります。
Microsoft AzureとWindows ServerおよびDockerハブとの統合に対するDockerサポート
現在、Dockerに対するサポートを更に拡張するためにDocker社と協力しながら作業をすすめております。具体的には、以下のことになります。
1)MicrosoftとDockerは、Windows Serverの次期リリースとオープンソースDockerエンジンを統合します。Windows Serverのこのリリースには、新しいコンテナ隔離技術が含まれおり、コンテナ内では.NETおよびその他のアプリケーションタイプ(Node.js、Java、C++など)の実行をサポートします。開発者や組織はDockerを使用して、ユーザー、アプリケーション、ツールのDockerエコシステムを活用する、Windows Server用分散コンテナベースアプリケーションを作成することができます。また、LinuxとWindows Serverイメージを一緒に使用する、Dockerで構築された分散アプリケーションの新しいクラスも有効になります。
2)Windows上でネイティブにDockerクライアントをサポートします。Windowsを実行している開発者や管理者は、同じ標準Dockerクライアントとインタフェースを使用して、LinuxおよびWindows Server環境でDockerベースソリューションの展開および管理が可能になります。
3)Windows Serverコンテナイメージ用Dockerは、現在利用可能なLinuxコンテナイメージ用Dockerと一緒にDockerハブで利用可能になります。これにより、開発者や管理者は、Windows ServerおよびLinuxのDockerイメージを使用して、アプリケーションワークフローを簡単に共有したり自動化したりできるようになります。
4)DockerハブをMicrosoft AzureギャラリーおよびAzure管理ポータルと統合します。これにより、Microsoft AzureでLinuxおよびWindows ServerベースのDockerイメージを展開したり実行したりすることが少し簡単になります。
5)MicrosoftはDockerのオープンオーケストレーションAPIのコードに貢献しています。これらのAPIは、データセンターまたはクラウドプロバイダ環境に展開可能なマルチコンテナDockerアプリケーションのポータブルな作成方法を提供してます。このサポートにより、開発者および管理者はDockerコマンドラインクライアントを使用して、自分の開発マシンから直接、Microsoft AzureにLinuxおよびWindows ServerベースのDockerアプリケーションを起動できるようになります。
今後の展望
Microsoftでは、チームが市場に新しいソリューションをもたらすスピードを劇的に改善することができる技術に触発され続けています。今回発表したDockerとの提携により、開発者および管理者は、LinuxおよびWindows Serverベースのアプリケーションで最高のコンテナツールを使用することができ、Microsoft Azure内でこれらすべてのソリューションを実行できるようになります。ユーザーが構築する素晴らしいアプリケーションが見れるのを楽しみにしています。
Hope this helps,
Scott