米Amazon Web Servicesは、ディレクトリサービス「AWS Directory Service」の提供を、10月22日(現地時間)に発表した。同サービスは、東京リージョンでもすでに利用可能になっている。
「AWS Directory Service」は、「AD Connector」と「Simple AD」の2種類のディレクトリタイプを用意しており、既存のオンプレミスにあるディレクトリに接続できるほか、新規にクラウド上でSmabaベースのディレクトリをセットアップした利用にも対応する。
「AD Connector」ディレクトリタイプは、組織の中にすでにディレクトリがある場合に利用する、既存のディレクトリに対するクラウドプロキシとして機能するゲートウェイで、複雑な同期やフェデレーションによるサインオンなどは必要ない。
AWSクラウドとオンプレミスのディレクトリ間の通信は、すべてAWS Direct ConnectまたはAmazon Virtual Private Cloudを利用した、セキュアなVPN接続を経由しており、セットアップが簡単なので、手間のかからない運用を実現している。
利用メニューは、最大で10000までのユーザー、コンピュータ、グループおよびその他のディレクトリオブジェクトに対応した「Small」と、最大で100000までに対応した「Large」の2種類を提供する。
「Simple AD」ディレクトリタイプは、既存のディレクトリがなく、面倒な運用の手間を避けたい場合に便利で、クラウドにSambaベースのディレクトリを展開して利用を始められる。Windowsドメインへの参加、グループポリシーの管理、ディレクトリを利用しているアプリへのシングルサインオンなど、一般的なActive Directoryの機能をほとんどサポートしている。
EC2インスタンスのドメイン参加や、グループポリシーによる一括管理が可能で、Amazon WorkSpacesやAmazon Zocaloでもディレクトリを使える。また、開発者やシステム管理者は、ディレクトリ認証を利用して、AWS Management Consoleにサインオンして、EC2インスタンスやS3バケットのようなAWSリソースを管理できる。
US East(北バージニア)リージョンでの価格は、「Small」ディレクトリが時間あたり0.05ドル、「Large」ディレクトリが時間あたり0.15ドル。
【関連リンク】
・Amazon Web Services
・「AWS Directory Service」(英語)
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