いま拡張されている新技術
頭を切り替えて「データ」を「インターネット」の向こう側へ「集める」仕組みとデータ通信との関係性について考えてみましょう。図6は、"土管(通信網)から見た「モノのインターネット」のあらまし"として、現在私たちを取り巻くモノのインターネットの世界と、今まさに拡張されている新技術の世界についてまとめたものです。
現在私たちはスマートフォンやIoTゲートウェイといった通信デバイスを経由してデータをインターネットの向こう側へ集めています。セキュリティ対策・デバイスの効率的な運用管理・メッセージシステム提供を目的とするSORACOM社が2015年9月末にサービスを開始したり、各種IoT向けSDKとメッセージングシステム(Pub/Sub)を同時提供するAmazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Pub/Subがサービス提供を開始したりなど、すでにモノのインターネットに取り組むエコシステム作りが始まっています。
脱線しますが、せっかくなのでAmazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Pub/Sub の機能ブロックを比較すると図7のようになります。
このような背景の中で、少し変わった動きがモノ(デバイス)側から始まっています。それがBluetooth 4.2です。この規格は昨年末に制定され、今年前半にもシステム・デモなどが公開されました。そしていよいよBluetooth 4.2製品が出てきそう時期が近づいてきたのです。
Bluetooth 4.2には、IPSP(Internet Protocol Support Profile)やHPS(HTTP Proxy Service)という規格があり、IoTゲートウェイやスマートフォンがIPv6通信のパケット転送を行ったり、HTTP Proxyの代理転送を行ったりと、インターネット上から直接Bluetooth対応デバイスを触れるようになると言われています(図8)。
すでにiPhone 6sや6s plusでは、Bluetooth 4.2への対応を済ませた製品変更が行われたというニュースがWebサイトでも散見されるようになってきました。またBluetoothとWiFiをIPv4/IPv6網とシームレスにつなぐ6LowPAN対応のIoTゲートウェイもつい先月リリースされたばかりです。ゆっくりではありますが確実にモノのインターネットを取り巻く環境に変化が生じてきているのを筆者は感じています。
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松本 直人(マツモト ナオト)
1996年より特別第二種通信事業者のエンジニアとしてインターネット網整備に従事。その後システム・コンサルタント,ビジネス・コンサルタントを経て2010年より,さくらインターネット株式会社 / さくらインターネット 研究所 上級研究員。(2016年より一時退任)研究テーマはネットワーク仮想化など。3~5年先に必要とされる技術研究に取り組み、世の中に情報共有することを活動基本としている。著書: 『モノのインターネットのコトハジメ』,『角川インターネット講座 ~ビッグデータを開拓せよ~』など多数。情報処理学会 インターネットと運用技術研究会 幹事
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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