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AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール

AngularJSアプリのデータを視覚的に魅せるモジュールたち ~ チャートからタイムラインまで

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール(7)

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ツリーメニューを生成する - Angular Tree Control

 Angular Tree Controlを利用することで、エクスプローラーによく似たツリー形式のメニューを生成できます。サイトメニューのような階層構造を持った情報を表現するのに適したウィジェットです。

Angular Tree Controlでカテゴリー別の記事情報を表示
Angular Tree Controlでカテゴリー別の記事情報を表示

 Angular Tree Controlは、Bowerを利用することで、以下のコマンドでインストールできます。

bower install --save angular-tree-control

 では、具体的な例を見ていきます。以下は、カテゴリー別の記事をツリー表示した例です。

リスト3 tree.html
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS</title>
<!-- (1)ライブラリ/スタイルシートをインポート-->
<link rel="stylesheet" href="bower_components/angular-tree-control/css/tree-control.css" />
<link rel="stylesheet" href="bower_components/angular-tree-control/css/tree-control-attribute.css" />
<script src="bower_components/angular/angular.min.js"></script>
<script src="bower_components/angular-tree-control/angular-tree-control.js"></script>
<script src="scripts/tree.js"></script>
</head>
<body ng-controller="MyController">
<treecontrol class="tree-classic"
  tree-model="data"
  order-by="published"
  options="opts"
  selected-nodes="selectedNode">
  <a ng-href="{{node.url}}">{{node.title}}
    <span ng-show="node.published">({{node.published | date: 'yyyy/MM/dd'}}~)</span>
  </a>
</treecontrol>
<div>選択した連載記事:{{selectedNode}}</div>
</body>
</html>
リスト4 tree.js
// (2)treeControlモジュールへの依存関係を設定
angular.module('myApp', [ 'treeControl' ])
  .controller('MyController', ['$scope', function($scope) {
    $scope.opts = {
      multiSelection: true,
      nodeChildren: "children",
      dirSelectable: true,
    };

    $scope.data = [
      {
        title: 'CSS',
        children: [
        {
          title: 'CSSで作るWeb用パーツ',
          url: 'http://codezine.jp/article/corner/510',
          published: new Date(2014, 03, 03),
          children: []
        },
        {
          ...中略...
        }
        ]
      },
      {
        title: 'JavScript',
        children: [
        {
          title: 'AngularJS',
          children: [
            {
              title: 'AngularJSではじめるJavaScriptフレームワーク開発スタイル',
              url: 'http://codezine.jp/article/corner/544',
              published: new Date(2014, 09, 10),
              children: []
            },
            ...中略...
        ]
      },
      ...中略...
    ];
  }]);

 Angular Tree Controlを利用するには、ライブラリ(angular-tree-control.js)/スタイルシート(tree-control.css/tree-control-attribute.css)をインポートした上で(1)、アプリモジュール(myApp)からtreeControlモジュールへの依存関係を宣言します(2)。

 あとは、<treecontrol>要素(ディレクティブ)でツリーメニューを生成できるようになります。利用できる主な属性は、以下の通りです。

<treecontrol>要素の主な属性
属性 概要
tree-model ツリーを構成するオブジェクト
selected-node 選択されたノードを格納する変数
selected-nodes 選択されたノード群を格納する変数
on-selection ノード選択時に実行される関数(引数は選択ノード)
on-node-toggle ノード開閉時に実行される関数(引数は選択ノード)
options 動作オプション(以下は主なオプションとその説明)
  • multiSelection:複数のノードを選択可能か
  • nodeChildren:子ノード群を格納するプロパティ(デフォルトはchildren)
  • dirSelectable:フォルダーも選択可能か(デフォルトはtrue)
order-by ノードをソートする時のキープロパティ

 また、<treecontrol>要素の本体では、個々のノードを表示するためのテンプレートを表します。この例では、記事タイトルから個別の記事にジャンプするようにしています。

 tree-model属性に指定するオブジェクトツリーには、自由にプロパティを指定できますが、一点、子ノードを表すchildrenは予約キーなので注意してください(ただし、options属性のnodeChildrenキーで変更することも可能です)。

 ノードを選択した時の処理はon-selection属性で指定できます。ただし、シンプルに選択されたノードを取得したいならば、select-node/select-nodes属性を指定しても良いでしょう。後者(複数形)を利用するには、optionsパラメーターでmultiSelectionオプションをtrueに設定してください。

次のページ
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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト(ウイングスプロジェクト)

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/9114 2015/12/15 14:00

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