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AngularJSアプリのデータを視覚的に魅せるモジュールたち ~ チャートからタイムラインまで

AngularJSアプリ開発を支援する便利モジュール(7)

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2015/12/15 14:00

 AngularJSは、テンプレートエンジン、データバインディング、ルーティング、DIコンテナーなどなど、Webアプリのフロントエンドを開発するために必要な機能をあまねくそろえたフルスタックのフレームワークです。もっとも、本格的な開発ではそれだけで賄えるわけではなく、要件に応じて、周辺のモジュールと連携するのが一般的です。本連載では、AngularJSで利用できる拡張ライブラリを、具体的な利用例とともに紹介します。

目次

 なお、本連載ではAngularJSそのものに関しては解説しませんので、専門書として『AngularJSアプリケーションプログラミング』、姉妹連載「AngularJSではじめるJavaScriptフレームワーク開発スタイル」などを合わせて参照してください。

はじめに

 本連載も7回目となる今回は、アプリで扱うさまざまなデータを視覚的に表現するのに役立つ、以下のライブラリについて紹介します。

  • angular-google-chart:棒グラフ/折れ線グラフ/円グラフなどのチャートを生成
  • Angular Tree Control:階層型データをツリーメニューに整形
  • Angulat Timeline:時系列データをFacebookライクなタイムラインに整形

対象読者

  • AngularJSについて基本的な概念を理解している方
  • AngularJSで利用できる拡張モジュールに興味がある方
  • AngularJSアプリでデータを視覚的に見せる方法を知りたい方

検証環境

 この記事では、以下の環境でサンプルの動作を確認しています。

  • AngularJS 1.4.7
  • angular-google-chart 0.0.11
  • Angular Tree Control 0.2.21
  • Angulat Timeline 1.5.2
  • Chrome 46
  • Firefox 41
  • Internet Explorer 11

数値データからチャート画像を生成する - angular-google-chart

 Google Chartは、数値データから棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、散布図などなど、定型的なチャート画像を生成する高機能なライブラリ。angular-google-chartは、この薄いラッパーで、Google Chartの機能をディレクティブ形式で呼び出すためのモジュールです。

angular-google-chartで生成した棒グラフ
angular-google-chartで生成した棒グラフ

 angular-google-chartは、Bowerを利用することで、以下のコマンドでインストールできます。

> bower install --save angular-google-chart

 では、具体的な例を見ていきます。以下は、月別の連載記事のページビューを積み上げ棒グラフで表したものです。

リスト1 chart.html
<!DOCTYPE html>
<html ng-app="myApp">
<head>
<meta charset="UTF-8" />
<title>AngularJS</title>
<script src="bower_components/angular/angular.min.js"></script>
<!-- (1)ng-google-chart.jsをインポート -->
<script src="bower_components/angular-google-chart/ng-google-chart.js"></script>
<script src="scripts/chart.js"></script>
</head>
<body ng-controller="MyController">
<!-- (3)チャート情報を設定 -->
<div google-chart chart="data" style="height:350px; width:80%;"></div>
</body>
</html>
リスト2 chart.js
// (2)googlechartモジュールへの依存関係を設定
angular.module('myApp', [ 'googlechart' ])
  .controller('MyController', ['$scope', function ($scope) {
    $scope.data = {
      'type': 'ColumnChart',	// チャートの種類
      'data': {	// チャートデータ
        'cols': [	// 列情報
          // 列定義
          {
            'id': 'month',	// 列id
            'label': '月',	// 列ラベル
            'type': 'string',	// 列のデータ型
          },
          ...以下、繰り返し...
        ],
        'rows': [	// 行情報
          {
            // 行単位のデータ
            'c': [
              {
                'v': 1,	// 値
                'f': '1月'	// 表示用ラベル
              },
              {
                'v': 46459,	// 値
                'f': '46.459ビュー'	// 表示用ラベル
              },
              ...中略...
            ]
          },
          ...中略...
        ],

      },
      'options': {
        'title': '連載記事のページビュー(月別)',	// チャートのタイトル
        'isStacked': 'true',	// 積み上げグラフにするか
        'vAxis': {
          'title': '月'	// X軸のタイトル
        },
        'hAxis': {
          'title': 'ページビュー(100単位)',	// Y軸のタイトル
          'gridlines': {
            'count': 100	// グリッド線の間隔
          }
        }
      }
    }
  }]);

 angular-google-chartを利用するには、ng-google-chart.jsをインポートした上で(1)、アプリモジュール(myApp)からgooglechartモジュールへの依存関係を宣言します(2)。

 あとは、<div>要素などでチャートの描画領域を準備した上で、google-chartディレクティブを付与するだけです。google-chartディレクティブには、チャート情報をchart属性として指定できます(3)。チャート情報では、データ本体をはじめ、表示オプションなどをハッシュ形式で表していますので、それぞれの項目については、コード内のコメントを参照してください。dataキーでは、colsサブキーで列情報を定義した上で、各列に対して行情報(rows)をあてはめています。

 typeキーをBarChart(横棒グラフ)、PieChart(円グラフ)、AreaChart(エリアチャート)、LineChart(折れ線グラフ)などに変化させて、チャートが即座に変化することも確認してみましょう。


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著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト(ウイングスプロジェクト)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XMLD...

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