Adobeは、最新PDFの全仕様をAIIMに譲渡すると発表した。国際標準化仕様とすることで、同社製品の販売を伸ばすことが目的と見られる。
Adobeは30日、最新PDFの全仕様をAIIMに譲渡すると発表した。国際標準化仕様とすることで、同社製品の販売を伸ばすことが目的と見られる。AIIMは電子文書フォーマットとしてのISO規格承認手続きを推進していく。
AIIM(Enterprise Content Management Association)はEnterprise Content Management(ECM)の世界的権威であり、ECM技術の理解、導入、使用に関して主導的な役割を果たしている。今回Adobeは、PDF 1.7の全仕様をに譲渡した。
1993年の時点で、AdobeはPDFの規格を公表していたが、PDFをコミュニティに寄与し、世界標準とすることで、「1社による独占規格」というイメージを無くし、PDFのライセンスのさらなる普及を目指していく。PDFのライセンスはなくなるが、代わりに同社Acrobatシリーズ等で、より利益を上げていくことが今回の譲渡の目的だと思われる。
プレスリリース:アドビ システムズ社、ISOによるPDFの標準化の促進を目的として最新PDFの全仕様をAIIMに譲渡
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