Adobeは11月2日、「Adobe Creative Cloud」(以下、Creative Cloud)に関するアップデートを発表した。今回発表された内容にはUXデザインツール「Adobe Experience Design CC」(以下、XD)やWeb制作ツール「Adobe Dreamweaver CC」(以下、Dreamweaver)についての情報も含まれる。
これらの情報はアメリカ・サンディエゴで開催された「Adobe MAX 2016」で発表された。
XDはベータ版へ
XDは2016年3月にプレビュー版が公開されたUXデザインツール。今回のアップデートからベータ版に切り替わる。
追加された主な機能は以下の通り。
- レイヤーパネル
- シンボル機能
- 共有プロトタイプのコメント機能
レイヤーパネル
XDのレイヤー機能はUXデザイン作業のために再設計されている。アートボードごとにレイヤーが管理でき、表示中のアートボード内にあるレイヤーのみを表示する仕様になっている。
シンボル
シンボルは再利用可能なオブジェクトで、シンボルに変更を加えると、配置されたすべてに対して変更が反映される。シンボルの編集はダブルクリックのみで直接行うことができる。
共有プロトタイプのコメント機能
これまでのプレビュー版でも作成したプロトタイプを共有することは可能だったが、今回のアップデートでコメント機能が追加された。チーム内でプロトタイプをシェアし、XDの機能内でフィードバックを得るところまで完了する。また、コメントはアートボード単位で追加できる。
リアルタイムプレビュー機能
こちらは今回のアップデートではなく、9月のプレビュー7のリリースで追加された機能。PCとスマートフォンを接続すると、作成中のモバイルアプリのプレビュー実機で行うことができる。また、リアルタイムに修正が反映される。
今後のアップデートについて
現在XDはMac版のみ提供されているが、Windows版も2016年中に最初のベータ版が公開される予定だ。それ以降のアップデートでは、リアルタイム同時編集機能やバージョン管理機能などの追加が予告されている。
DreamweaverはUIを刷新
DreamweaverはUIが新しくなり、ツールバーのカスタマイズが可能になった他、デベロッパー向けのワークスペースが追加された。このワークスペースはコーディングに特化しており、不要なコンポーネントを非表示にすることができる。それにより、サイズが大きいファイルもスピーディーに扱うことができる。なお、以前のUIに戻して使用することもできる。
その他、複数行をまとめて編集できるマルチカーソル機能や、編集した内容がWebブラウザに即反映されるリアルタイムプレビュー機能が追加された。
今回発表されたCreative Cloudのアップデートは、2016年末までにCreative Cloudメンバー向けに提供開始される。
【関連リンク】
・プレスリリース
・アドビシステムズ
・Adobe Experience Design CC
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