OpenCVチームは6月4日、オープンソースのコンピュータビジョンライブラリ「OpenCV」の最新版である「OpenCV 5」をリリースした。
OpenCVは、画像処理・解析のためのコンピュータビジョンライブラリで、BSDライセンスのもとオープンソースで公開されている。
OpenCV 5では、ライブラリを大幅にモダン化し、言語サポートの強化や次世代DNNエンジンの搭載、優れた3DビジョンやクリーンなAPIといったアップデートを図った。
今回刷新されたDNNエンジンは、OpenCVのONNX演算子のサポート率を従来の22%から80%以上に改善。5.xのDNNエンジンは旧バージョンと異なり、型付き演算グラフを中心に再構築されており、ネットワークをレイヤーのフラットなリストとして扱い、モデルをグラフとして理解する。これによって効率的な実行が可能になった。
また、OpenCV 5では、大規模な言語モデルや視覚言語モデルを、別途ランタイムを用意することなく、DNNモジュール内で直接実行できる。これを実現するため、ライブラリに組み込まれたネイティブトークナイザーと、自己回帰型でコーディング用のKV-cacheを搭載している。Qwen 2.5、Gemma 3、PaliGemma、およびGPT-2/GPT-4ファミリー全体で動作する。
さらに、言語面においては従来のC APIは正式に非推奨となり、現在推奨される最低限の標準規格はC++17となった。Python側では、NumPy 2.xのサポートとC++アルゴリズム向けの名前付き(キーワード)引数が追加された。これにより、引数の位置順を覚える必要がなく、cv.someAlgorithm(threshold=0.5)のように記述できるようになる。
OpenCVのロードマップでは、GPUアクセラレーションをネイティブエンジン自体に組み込むことを目指しており、OpenCV独自のエンジンから直接GPUを高速化できるようになる予定。詳細はリリースノートから確認できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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