fgコマンドは、JOB
で指定したジョブをフォアグランドで実行します。
コマンド列の最後に「&」を付けるとそのコマンドはバックグランドジョブとして実行されます。しかし、fgコマンドは、そのようにしてバックグランドで実行しているジョブをフォアグランドに戻す処理を実現します。また、fgコマンドの反対の働きをするbgコマンドによってバックグランド実行されているジョブに関しても同様に、JOB
を指定してフォアグランドに戻すことができます。
ひとつのシェル上で対話的に処理できるのはひとつのジョブですが、UNIXではマルチタスクという機能を利用し、別のジョブを非対話的に実行することが可能です。対話的に処理するところをフォアグランド、非対話的に処理するところをバックグランドといいます。
また、フォアグランドで処理しているジョブをフォアグランドジョブ、バックグランドで処理しているジョブをバックグランドジョブといいます
コマンド列とは、コマンド名と引数を含めた、コマンドを実行するために入力する文字列すべてを表す言葉です
- ① JOB
- フォアグランドで実行するジョブ番号を指定します。
$ find / -name hogehoge.txt -print 2> /dev/null
[Ctrl]+[Z]キーを押して、findコマンドを一時中断[1]+ Stopped find / -name hogehoge.txt -print 2>/dev/null
$ fg 1
find / -name hogehoge.txt -print 2>/dev/null
findコマンド
本コンテンツは「UNIXコマンド辞典 ビギナー編」(2003年)を元にWeb用に再編集したものです
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